デート
土曜日の朝8時前、まだ時間があるにもかかわらず既に僕は外に出て待っていた。
しばらく待っていると、後ろの方から足音が聞こえてきた。
「昴君。早いね。」
「おはよう栗原さん。早く行きたくてつい……。」
「それじゃあいこっか!」
「うん!」
そして僕らは歩き出した。
目的地はもちろんゲームショップだ。
二人で他愛のない話をしながら歩いていると、ゲームショップについていた。
まだ開店前だが、すでに行列ができていた。
「すごい人だね。」
「そうだね。モンファイが無くなる前に並ぼっか。」
「うん。」と返事をして並んで待つことにした。
数十分後、ようやく店内に入ることができた。
「いらっしゃいませー」と店員さんの声を聞きながら、僕と栗原さんは急いでモンファイを探した。
「あった!モンファイII!」
「よかった。無くなってなくて。」
どうやらさっきの行列はモンファイを買う人がほとんどだったようだ。
モンファイの在庫も残りわずかとなっていたが、何とか買うことができた。
「ふぅ~。やっと手に入ったね。」
「うん。本当に良かった。」
「あ、一緒にやるなら、良いコントローラーも欲しいな!今使ってるやつ、結構ボロボロだし…」
「僕も買いなおそうって考えてたんだよね!じゃあコントローラーも探しに行こうか。」
「うん!」と、二つ目の買い物をすることになった。
「どんなのが良いかな?」と悩みながら探していると、栗原さんがある商品を見つめていた。
「昴君これ見てみて。」と指をさす。
その先には、白・ピンクのコントローラーと色違いの白・水色のコントローラーがあった。
「へぇー、かわいいね!」
「これ買わない?私がピンクのやつで昴君のが水色のやつ!」
「いいの?」と聞くと、
「うん!だって、おそろいのコントローラーだから!」と満面の笑みを浮かべていった。
(この笑顔を見れただけで、今日は満足だ!)と思いながら、会計を済ませた。
「もうお昼だね!どこかでご飯でも食べよっか。」
「賛成!」
そう言って僕たちは、近くのファミレスへと向かった。
「何にしようか?」と悩んでいると、
「私はオムライスにするね!」とメニュー表を指差していった。
「よし、じゃあ僕はハンバーグ定食にしようっと。すいません、注文お願いします!」
(栗原さんと買い物だけじゃなくて、ご飯も一緒にだなんて…最高だ。)と、そんなことを考えていたら、料理が届いた。
「いただきます。」と言い、それぞれ食べ始めた。
「んんんん!!おいしい!!」
「美味しいね!」
「昴君のハンバーグもおいしそうだな~…」と、栗原さんがチラチラとこちらを見てくる。
「く、栗原さんも食べる?」と聞くと食い気味に「うん!!!」と言ってきた。
ハンバーグを切り分けて一口サイズにしていると、栗原さんが口を開けて「あ~ん」の構えをしていた。
(まてまてまて!いきなりあ~んはハードル高くないか!?)
「どうしたの?早くちょうだい。」
「はい、どうぞ。」
すると彼女は嬉しそうにして僕の差し出したハンバーグを口に入れた。
「どう?おいしい?」
すると栗原さんの顔はみるみると赤くなっていった。
そして「うん、すごくおいしかった!」と言いながら、舌なめずりをしていた。
妙に艶やかだった。
「昴君にお返し!私のオムライスもあげる!はい、あ~ん。」
「えっ……と……じゃあ……あ~ん」
「……すっごく美味しいよ。」と言うと、栗原さんは嬉しそうにしていた。
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」
昼食を食べ終えた僕らは、帰る前にゲームセンターによることにした。
「わぁー、すごいね!私、こんなところ初めてだよ!」
「そうなの?僕はたまに来るけど。」
「クレーンゲームとかたくさんあるね!あっ、UFOキャッチャーだ!何か取ってほしいのある?」
と、ちょっと自信ありげに言ってみた。
「うーん、…あ!あのぬいぐるみ欲しいかな!」と栗原さんが指をさした先には、大きなウサギのぬいぐるみが入っているUFOキャッチャーがあった。
「了解!やってみるね!」と意気込んで100円を入れた。
しかし、なかなか取れない。
「むぅー、あと少しなのに!」
その後も挑戦するが、全く取れる気配がなかった。
「ちょっと私やってみてもいい?」
「うんいいよ。でもこれ難しいよ?」
「大丈夫、何とかなるよ。じゃあ行くよ!えい!」
栗原さんは勢いよくボタンを操作した。
「あ!すごい!一発で取ったよ!」
「すご…」と僕は口開けたままだった。
栗原さんはUFOキャッチャーの天才なのかもしれない。そう思っていると
「はい!プレゼント!」と、ゲットしたウサギのぬいぐるみを僕にくれた。
「え?栗原さんが欲しかったやつなのに、いいの?」
「いいの!私もあげるほうが嬉しいし!」
「ありがとう。大切にするね。」
その後、しばらく二人で遊んで、帰りの電車に乗った。
帰りの電車は人が少なかった。
「今日は楽しかったね!また一緒にどこか行こうね!」
「うん。次はどこに行こうか?」
うーん……と考えながら携帯でおすすめのデートスポットをこっそり探していると、栗原さんが僕の肩に「スゥースゥー」と寝息を立てながら寄りかかってきた。
(うわあああ!!か、かわいい!良いにおいする!かわいい!!)と内心悶絶しながら必死に冷静を装う。
「す、昴君、ん~」と、夢の中で僕の名前を呼んでいた。
僕はニヤニヤしながら栗原さんの頭を撫でた。
「ふへへ~」と幸せそうに笑っていた。
僕はそんな栗原さんをずっと眺めていた。
するといつの間にか最寄り駅についていた。
「ほら、栗原さん。着いたよ。起きないと。」と優しく声をかけると、目を擦りながら起きた。
「う~ん、あれ?私寝てた?」
「ぐっすりね。」
「あはは、恥ずかしいな。」と笑いながら、荷物を持って立ち上がった。
しゃべりながら歩いていると、あっという間に家の前まで来ていた。
「今日は本当にありがとう。帰って家事終わらせたら一緒にモンファイしようね!」
「うん!準備できたら電話するね!」
「わかった!」と言って別れた。
そして、夜遅くまで栗原さんとモンファイを楽しんだ。今日は最高の日だったな…と思いながら、眠りにつくのだった。
タイトルを少々変更しました。
続きもどんどん書いていくのでよろしくお願いします!




