表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

非常な悪魔は神様の横顔

作者: 怒筆丸 暇乙政
掲載日:2022/06/05

踊れる君。揺られる果実。

二人の足並みは怒れるアキレウス。


傲慢な瞳に隠された繊細な心は既に傷物で、

男の髭に隠された本音の口角は悪魔に支配されている。


カネにいとまを付けずにドレスを翻せば、

微かな灯のシャンデリア。


傀儡の人形共は今宵も細い糸に踊らされている。


本能の赴く様に語る月夜は、

闇に隠れる刺客のように、鋭く濁っては輝いている。


神秘の泉は再び汚れ、

血に飢えた人狼が君の心を弄ぶだろう。


死して望まれる屍の悲哀が、

冷たい墓石の下の棺に爪を立てている。


不快な歪が激情の産声を上げ、

歴史は常に繰り返され血が流れる。


走り出す。駆けだす。鞭を打たれる。

望まぬ牝馬はその息を荒げて、重い積み荷を背負わされている。


地平の太陽が上り下りしようとも、

我が心の行く先は、奈落の地獄と相場が決まっている。


短剣に塗られた青い薔薇色のエキスは決して触ってはならぬ。

それは大罪の妬みに飲まれたレヴィアタンの証。


鋭利な眼光のつわものは、

明け前の明星にその息を密かにする。


悪魔祓いは徒労に終わるだろう。

貴様の祈りに魂は無い。そこに真実などは無い。


知った気になった愚か者は、

底の知れぬ真意など解る筈がない。


倒れる硝子。流れる葡萄酒。

夜風が抜ける床の闇に、その温もりなどはない。


再び揺れるシャンデリア。

しかしそれは違うシャンデリア。


それに浮かぶ黒の隙間は、君を思うその隙間で、

ただただ右へ左と揺り籠の様に、

小鳥は放たれ何処かへ消えてゆく。


散り行くどす黒い乾いた血は、

冷酷に冷えて、冷めた寒空を凍り付かせる。


ああ、痺れるこの指先よ!

ああ、吐露されるその白い天使たちよ!

我はこの道をどこまでも行く!


その先に救いなどは無く、

ただただ男を待つのは煉獄の獅子たち……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ