第四項 君よ征け、新たなる海へ
とうとう大御所監督の国民的大人気アニメまで斬りつけた筆者。それほどまでにツインテールに対する筆者の公正さは揺るぎない。が、もはや言い訳は効かない。本書が運営様から削除の憂き目にあったとしても、筆者自身がサイトに出禁を食らったとしても、決して誰も恨んだりはしないであろう。多分。
さすが御大ザキミヤ! 俺達では恥ずかしくてできないことを平然とやってのける! そこにシビれ……はっ! 大変失礼いたしました。
ではこれまでの考察を要約しよう。あの作品は根底のテーマにツインテールが存在している。この事実は疑いようもあるまい。
ヒロインがツインテールなんかにしなければお城は天空にあり続けていられたし、ム◯カもツインテールをぶち抜くという妙な特技さえなければ命を落としもしなかったかもしれない。
あの作品に込められたメッセージは、人の業でもかわいそうなロボットでもなく、ツインテールこそ諸悪の根源であるということであろう。
そう、あの作品は天空の城ではなく「三つ編みおさげ変則ツインテールの城ラ◯ュタ」と改題してもいいほど、このうえなくツインテールを描ききった名作なのである。いや、今すぐ改題すべきである! スタジオジ◯リ様、待ってます。
なんだか筆者はウケを狙ってこんなことを主張してると思われてしまいそうだが、筆者はいたって大真面目なのである。仮◯ライダージ◯ウばりに大マジなのである。
つまりなにが言いたいのかというと、筆者のような凡人が拙著、ツインテール伝説でああだこうだウダウダやってるよりはるか以前に御大はすでにツインテールの境地に達しておられたわけである。ザキミヤは筆者よりも誰よりも、ツインテールが大好きで日夜ツインテールについて深く考察していたに違いあるまい。そうとでも考えなければあんな素晴らしいストーリーなどできるわけがないッ!
よく分からないという人は以下略。
さて、その御大ザキミヤのポジションを狙ってる我らがニューシーである。彼ほどの天才なら今更筆者ごときが気付いたメッセージなどいち早く気付いたはずだ。それならば天◯の子のメインヒロイン(かどうかは知らないのだが)がツインテールであるからにはラ◯ュタと同等、それ以上のメッセージが隠されていると考えられる。ツインテールがメインヒロイン(多分)であっても、憤る必要など全くないのである。
ここからは筆者は映画を見ていないので全くの想像で話を進める。
恐らく映像とタイトルから推理するにあのツインテールヒロインが天気を操るっぽい特殊能力の持ち主なのだろう。そしてその能力の源泉がツインテールであるに違いない。
さすが天才。隙のない設定である。ヒロインはツインテールのおかげで特殊能力を行使できるが、その代償としてあの髪型のために友達できない、彼氏もできないというハンデキャップを負ってしまう。
逆にツインテールをやめるとメインヒロイン級の特殊能力が使えなくなる。そんなところであろう。それがなぜツインテールなのかという野暮かつ的確なツッコミをサブカル作品にしてはいけない。
んで、その特殊能力を狙う悪の組織だか武装集団が現れヒロインを確保しようと蠢く。それを知った主人公がヒロインを助けるために活躍といったところか。
そしてクライマックスにはヒロインの特殊能力を守るか、あるいはツインテールを切り落とすかの二者択一でも迫られるのであろう。さすが天才ニューシー。これは泣ける。さすがは筆者が一目置く次世代のニューヒーローである。
しかしそこは天才。筆者のような凡人など予想もつかない展開に持っていくはずである。主人公がどっちをとるか決めかねてる間に武装集団の流れ弾が当たってツインテールが吹っ飛ばされる。ちょっとご都合な気もするが、これも不条理でなかなか泣ける。
あるいは主人公の意向を無視してヒロイン自らツインテールを切り落とすとか。これはこれで泣ける。とにかく観客を泣かそうと思ったらツインテール切り落としからの特殊能力消滅エンドの一択しかありえまい。