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第二項 大海原に漕ぎ出す若人よ、先達の声を聴け

 あの何かと話題の最新アニメ作品及びその天才監督にまで容赦なく牙を剥く身の程知らずの筆者。ツインテールを見れば走り出さずにはいられないその習性はまさに狂犬のごとし。持って生まれた性向なのだから仕方がない。

 誰彼構わず噛み付くのは勝手だが、噛んだ拍子に自前の歯を全部持って行かれないことを祈るばかりである。

 ちなみにこれ書いてる現在(2019年8月3日)、その話題の新作アニメはいつの間にか封切られていたらしい事実を最近知った次第である。

 いや、それ以前からも番宣とかで公開が近いらしいことはアナウンスされていたので、全く知らないってほどでもなかったんだが、例の「大ヒット御礼!」的なテレビCFの映像でメインヒロイン(っぽいコ)がツインテールだったのを初めて知ったという程度である。

 つまり、筆者はろくすっぽ映画も見ていないのでただの印象でメインヒロインを安易なツインテール女と決めてかかってしまっているわけである。


 いやいや、そんなわけはあるまい。なにしろ相手はアニメ界期待の新星にして新救世主とも目される超天才。宮◯駿の後継者と見る向きも少なくない。

 そんな天才がメインヒロインを安易なツインテールで収めるわけがない。ここはあっと驚くギミックを搭載してるに違いないのである。映画見た人なら知ってるかもしれないけど、筆者は見てないのでなんとも言いようがないのだが。


 なんだかこう書くと筆者はまるでニューシーに対して偏見とかルサンチマンでも持ってそうな低レベオタクだと思われてしまいそうだがそんなことはない。自慢じゃないが筆者はニューシーをそれなりにリスペクトしているのである。

 ニューシー作品を見たことは残念ながら一度もないが(ダメじゃん!)、あの業界を震撼させたデビュー作がロボット物ということで好意は持ってたし、下積み時代はパソゲーの背景描いてたとかいう噂を聞いた時から親近感も持ってる。

 いや、この噂は根も葉もないうえ、筆者の脳内妄想の可能性も多分にあるのでくれぐれも裏取りとかしないでください。


 とまれ、なんやかんやでニューシーに関しては低レベルのオタクにありがちな嫉妬心とか敵愾心は一切ない。いや、筆者だって頑張ればニューシーっぽい脚本書けるんじゃないかな? くらい根拠のないシンパシーを感じているほどなのである。少なくともアニメが封切りになって突然、ボクも昔からアニメ好きだったんですよ的な誰も聞いてないカミングアウトからの自分の映画の宣伝コンボに繋げる若手俳優とかよりかは評価してる自信はある。


 その評価しているニューシーがなんでメインにツインテールを持ってきたのか? 正直、筆者は解せないのである。

 実は筆者は前著、ツインテール伝説を校了した時点で、これは危険な書ではないかと恐怖したほどなのである。あまりにも危険すぎるので投稿せず永久封印しようとさえ思った。だが、これを投稿しない限りサブカルに未来はない。安易なツインテールがヘーゼンと大量生産されてしまう現実に耐え切れず、大変な覚悟を持って投稿したのである。

 あの書がサブカル業界に一大論争を巻き起こし、感想欄は荒れに荒れると思いながらも、使命感を持って世に出したのである。

 が、幸いというか、ツインテール伝説はあんまり読まれてないっぽいし、感想なんか全くないし、投稿してから一年超も経ってるのにポイントは驚愕のゼロである。筆者が危惧していた事態には全くならなかった。

 どうやらツインテールは筆者が思っていた以上に世間に注目されていなかったようである。まさにツインテール恐るべしと言ったところか。 


 その世間に全くと言っていいほど注目されてないツインテールをメインに据えるその判断。それがいかにリスキーなものなのか、拙著を読むまでもなく天才が分からないはずがない。それでもあえてメインを張らせるということは、あのツインテールには大きなメッセージが込められているに違いないのである。間違っても世間に媚びたいとかニューシーが病的なまでにツインテール好きなどという安直極まりない理由ではあるまい。

 よく分からないという方はくどいようだが拙著、ツインテール伝説をぜひご一読いただきたし。


 実は筆者自身、あれから一年以上が経過し、それなりにツインテール評論家としてスキルアップしている。あの当時は気付かなかったが、実は大変な見落としをしていた事実に最近気付いたところである。それこそが、すでに名前を挙げてしまったが、ニューシーがその座を奪い取ろうと野心を燃やす、あのアニメ界のゴッドファーザーこと、宮◯駿だったのである。 

 ツインテールに全く興味がないと言いながらツインテール評論家というのは矛盾してるんじゃないの? とかどうでもいいことを気にする人がもしかすると一人や二人いるかもしれないが、それは画一的な物の見方に過ぎない。全く関心も興味もないからこそ主観に惑わされることなく、フェアな視点で論じることができるのである!

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