第一項 それは救世主の誕生か? それとも、恐怖の大王か?
あのサブカル業界を震撼させた(かもしれない)ツインテール伝説から約一年余り、自らの精神を極限まで追い込んだ果てに、ついにツインテールの極北へと辿り着いたアイツが帰ってきた!
果たしてこの空白の期間、ヤツは一体なにをしていたのであろうか? ツインテールの魅力を再発見するべく旅を続けていたのか? あるいは悟りの境地に達するべく修行にでも打ち込んでいたのか? はたまたツインテールによる世界征服でも目論み、雌伏していたというのかッ!?
全ての答えはこれから白日のもとに晒されるであろう。さあ、いざ征かん。銀河の果てに燦然と輝く、新たなるツインテールの新境地へと!(妙な日本語だ)
とはいえ、今回はそんなに長くないので、気楽に読んでネ。
またやりやがったなッ!!
いきなりの憤りからのスタートで困惑している読者諸兄は多いであろう。それは理解している。が、これを憤らずにいられようか。そう、筆者は今、大変憤っているのである!
いや、もしかすると拙著、ツインテール伝説を読了したうえで筆者と共感、あるいは内容に一定の理解を示し、なおかつ諸葛孔明クラスの先見の明の持ち主ならばタイトルだけでおおよそ見当がついているかもしれない。それほど今回の問題はツインテール史上、類を見ないほどのビッグウェーブなのである。
ここまで書けばもう80パーの人は察しが付いているであろう。まだ分からんという人は余程サブカルに興味がないかツインテールに関心がないかあるいはその両方であると言わざるを得ない。そういう人はこんなものを読んでも全く理解できないと思うので読んでいただかなくても一向に構わない。
……一向に構わないんだけど、できるなら拙著、ツインテール伝説を読んでいただきたし。読んでいただいたうえで、またここから読み続けていただきたし。てゆうか、読め。読んでほしいな。読んでください。
おっと、話が逸れてしまった。
早い話が、一体なにに憤っているのかというと、あのアニメ界のニューヒーロー、新◯誠監督の新作「天◯の子」である。これでもうご理解いただけたと思う。
そう、あの作品の主人公だかメインヒロインだかよく分からんけど、そのメインヒロインっぽいコがよりにもよってツインテールなのである! あれを見たとき筆者は思わずテレビをチョップで真っ二つにしたい衝動にかられてしまった。
誤解のないよう明記しておくが、筆者は決してツインテールが嫌いだとか気に食わないとか腹立たしいとか見ているだけでイラッとくるとかサブカル作品にツインテールが登場しただけでもう鼻につくというようなネガティブな感情など天地神明に誓って一切ない。むしろツインテールに対してはニュートラルな思想を通り越して全く気にならないと言っても過言ではないほど無の境地に達しているのである。それほどツインテールに関心がないのである。
一体なにを言っているのか分からないという方は拙著、ツインテール伝説をまず読了していただきたし。
読了していただければ一発でご理解いただけると思う。別に筆者はあの業界内外大注目アニメのメインヒロインがツインテールであろうがアフロだろうがドレッドヘアだろうが物申すつもりは一切ない。表現の自由。キャラデザ。マーケティング。メイン級キャラのヘアスタイルの決定に至る過程には紆余曲折あるだろう。その上でツインテールに決定したのにはそれなりの理由があったであろうことも理解する。むしろ制作サイドの大人の事情に関しては筆者は寛容なのである。
だったら憤る必要なんてないだろうがよ、と、ツッコみたくなる向きもあるであろう。が、筆者の真意はそこにはない。そもそも筆者はツインテールに全く関心がないのである。
筆者が憤っているのはズバリ、アニメ界の新救世主とも目されている天才、新◯誠ことニューシーマコ(以下ニューシー)が、なんで安易にもツインテールをメインに持ってきたのか?
ツインテールがメインを張る危険性をニューシーはなにゆえ認識していなかったのか?
もっと言えば、ニューシーは拙著、ツインテール伝説を全く読んでいなかったのか?
この一点に尽きるのである!
一体、何のために筆者は自ら人柱となり、ツインテールの極北を見たというのか。
あの過酷なまでに崇高な旅路を、誰も見ていなかったとでもいうのかッ!?(多分誰も見ていない)