宇宙の果てのプロローグ
前作とは打って変わってSF(?)作品です。
果てしなく広がる宇宙。
漆黒の大海原に思いを馳せ、母なる大地の呪縛から解き放たれる技術が確立されてから、どれぐらいの時が経ったであろうか。
解放の時までには多大なる先人の犠牲があったが、
死を怖れない冒険者達の成果が人類を大海原に押し上げた。
片道切符を手に無数の星々への挑戦は続き、やがて人類は新天地を獲得するに至った。
宇宙に散らばった人類、その気の遠くなるような時間が経っても、人類の敵は、タコ型宇宙生物でもグレーの小人でも無く、やはり人類自身であった。
……とは言ったものの、これは宇宙の隅っこから始まる物語である。
「それ逃げろっ!」
突然雨あられと降り注ぐ爆炎と煙の中を慌てて駆け出す。
「なんじゃこの状況はっ!」
「知らないってばよー逃げるしかないじゃん!」
「ちょっと離して!嫌だったらぁー助けてっ、きゃーっ」
立ち昇る煙のせいで何も見えない中、少女の悲鳴が響く。
「おい!何してんだっ何処にいる?!おいっ」
返事はない
「くそっ、この状況で!」
「今は引け!一旦体制を整えるんじゃ。チャンスはある!すぐ殺されはせん」
「っちくしょー!必ず助ける!死ぬなよ……」
この物語の始まりは、これから数日前に遡る。
この物語を書き始めたのは、もう何年も前の事。
数年前の作者と現在の作者との折り合いがつかなくなり修正しながら更新中。
自分で読んでいて、途中で怠いなぁと思ったら、逆に申し訳なくて(汗
作者にとっては温めてきた物語なので、読まれなくても書きますが……
もし、読んでいただけるなら、感謝いたします。