#1 遥月達は説明したい
恋、ある特定の人物を好きになることである。
彼氏、彼女、恋人である相手、パートナーである。
では、恋は付き合った瞬間終わりなのだろうか?
そうではないと言う人もいるだろうが、終わってしまうから別れてしまうのだ。
つまり、両立させることがとても難しい。片方が恋していても、片方が恋できていなければ終わりなのだ。
この物語は二人の恋人が同じことを思っているのに、噛み合わない。そんなお話。
私立瑞蘭高校
学力が非常に高い校である。
警備が頑丈で自由があることを謳っている、よってこの学校に入るのは御令嬢、御令息もしくは自由を求めた一握りの天才学生しかいないのである。
と、思われガチだが、推薦は90%ほどの確率でとるので頭が残念なのも多いのだ。
そうでもしないと人数が少なすぎるのである。
そんな学校に2人の男女、
「おーい、湊ー昼飯買いに行こーぜ」
「あ、うん」
榊原湊と
「遥月さーん、一緒に食べよー」
「はい」
花宮遥月
榊原湊
日本の4大財閥、榊原グループの御令息である。
良家の息子であることを示すかの如く、勉学、運動ともにそつなくこなし、数々の功績を残してきた。
花宮遥月
日本の4大財閥、花宮グループの御令嬢である。
良家の娘であることを示すかの如く、勉学をそつなくこなす。
運動、茶道、華道、書道など多彩な才能を持っている。
容姿端麗、文武両道。
4月、二人は友人が居なかった。
理由は簡単、財閥の御令嬢と御令息、
つまり、近づきにくい!
二人はそれを知って友達を作るため奔走することになる。
まあ、それは次回話すとして、
もう一度言おう、これは、同じことを思っているのに、噛み合わない、そんなお話。
遥月達は噛み合わない
お読みいただきありがとうございます。
作者の鈴村嵐夢です。
この一話は作品の説明みたいなものです。
本編は次の話から始まります。
では、また。