表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旅人のメモ帳

かしこまりました。

作者: 狐囃子 星

 人間らしさを研究している博士は、ロボットに新しいプログラムを追加した。


 「洗濯をしてくれ」

 「かしこまりました」

 ロボットは掃除機をかけ始めた。

 「それは洗濯じゃなくて掃除だろう」

 「そうですか」

 「わかった、それじゃあ料理を作ってくれ」

 「かしこまりました」

 ロボットは焼いたパンと、バターを一欠片のせた皿を博士の前に置いた。

 「おい、こんなものは料理じゃないぞ」

 「そうですか」

 「仕方ない、風呂に入るから準備してくれ」

 「かしこまりました」

 ロボットは部屋から出て行ったっきり、なかなか戻ってこなかった。

 博士が文句を言いながら風呂場に入ると、そこには洗濯機を回しているロボットがいた。

 博士は溜息をついてロボットを止め、新しいプログラムをただちに削除した。


 「気まぐれ、はやめた方がいいな」

______________________________________

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ