最初の仲間
腹筋肉痛( ;´Д`)
はいはい、僕です。先程まで笑い転げていて腹筋が痛いような気がする僕です。
いやーでも、結構うまくいったな。
最後に見えたみんなの顔!
本当、笑いものですよ。くっふふ(やばい、また腹筋が……)
まあ、何が何だかわからないですよね、いいでしょう説明していきましょう。
まずは何故、王城からここにいるのかというところから、
えーと、簡潔に言うと転移してきました。まあでも俺がこの世界にいた時と地理が変わっているから適当に森をイメージして転移したらどこだかわからないところに転移しちゃったんだけど。(どんまい俺)
まあ、なぜ転移が使えるのーとかはご想像におまかせ!
そして、王城で死んでいるのは俺の能力によって創られた偽物です。
まあここら辺は少し説明しようかな、それはというとぉぉ...俺は生命を創り出せます。
はっ?と思われた方、大丈夫ですよ〜ちゃんと説明しますから。
まずは僕のステータスを見てみよう!
(ステータス表示)
……………………………………
【ステータス】
蒼葉 秋 17歳
種族 魔王
称号 真実の王、夜王
技能
ノーマルスキル〈26〉
エクストラスキル〈17〉
ユニークスキル・物質転移、瞬間移動、万物吸収
アルティメットスキル・生命創造
種族固有スキル・魔王覇気、魔王の配下
加護 なし
……………………………………
…とまあ、こんな感じでステータスを見て頂ければ大体想像つくかな〜、って、え?分からないんですか〜。………まあ、おふざけはこれくらいにしてちゃんと説明していこう。
まず、俺は今までに7つの世界に転生した。
そしてさほど時間は経っていないのに妙に懐かしく感じる爺さんと別れて門へ入った後の暗闇、俺はそこで教えて貰ったばかりのステータス表示を繰り返していたんだが、気づいてしまったんだよ…あれなんかステータス表示の内容、途中から変わってねと。
そしてそのあと試行錯誤を重ねた結果、なんと7つの世界全てのステータスをそれぞれ表示し使えることが判明!〈ヒュー//〉
そして、テンションも上がりましたよ当然、だってコレ全部まとめたら最強じゃね、と。がしかしそれはさすがに無理でした。ステータスの切り替えにも、ちょっとしたタイムロスが生じてしまうんですよ。本当残念で仕方ない。
そして、先ほど使用したのが三番目の世界のステータス。俺はアルティメットスキル【生命創造】とユニークスキル【物質転移】をうまく使い、焼死を偽装しました、とこれで大体分かって頂けたかな。
あ、因みに魔王だからって見た目の変化、特にないから、別にゴツくなったりしないから。まあちょっとした変化なら眼の色が変わるとかあるけどね、そして今の眼は緋色です。
眼の色は他の世界の能力を使った時も別の色に変化するのようだった。
まだ全部は試してないけど多分元いた世界での眼の色になるんだよね、…なにこれかっこいいと厨二心が騒ぎました。
ちなみに眼の色の変化に気づいたのは王城で偶然鏡を見た時だ。
あ、あと俺の魔力量、なんかとにかく膨大です…。
多分今までの世界でのが全てプラスされていったんだよね。
まあ地球でもある程度能力は使えたけど、ここまで細部のことはわからなかったしステータス表示は改めて思うとやっぱり便利だ。
それに地球では眼の色も変わらなかったし、でもやっぱ思うんですよ。
細かい事はわからなかったけどやっぱり俺、地球の方が強かったんじゃね、と…全ての世界の能力タイムロスなしに使えたし、実際タイムロスって眼の色変えんのが原因だし。まあ、でもそれもかっこいいから許しちゃうんだけど。(さすが、厨二病を患っているだけあるな俺)
とまあ、長ったらしく一人でいろいろと考えていたわけなんだが、
こうしてずっと一人でいるのもつまらないんで早速能力使いますか。
「さあ今こそ誕生せよ我が欠片【生命創造】!」(…ふう、調子乗って詠唱っぽいのしたけど、少し、どころかかなり恥ずかしいな…本来は必要ないし)
そして、俺は自身の魔力を核に新たな生命を創造していく…
そして作業に取り掛かってから10分後。
「まあ、こんな感じでいいかな」
そう言った秋の目の前には綺麗な長い黒髪を風でなびかせる、一人の女性が立っていた。
おおー!なかなかに美人になったぞ。正直この能力イメージ力がなきゃ成り立たないからな、いやあうまくいってよかった。
「主、様 …私に…どうか…お名前を、お与え、ください」
「ああ、そうだったな」
この能力【生命創造】は、名前を与える事で人形だった身体に自我を芽吹き、発芽させ生命創造を完了する。
だから、焼死したコピーには伊月涼とあらかじめ名を設定しておくことで、すぐに【生命創造】を完了することが出来た。
しかし、名前か、
せっかく頑張って創ったんだ、やっぱ名前もちゃんと決めたいよな…
「んー、じゃあ黒髪がやっぱ特徴的だし、イメージ的なのもあってるし夜ってのはどうかな」
「夜…です、か?」
「ああ。お前の名前は夜、蒼葉 夜だ、これからよろしくな」
「よろ、しく…お願い、致し ます…」
そう言って夜は倒れるように眠りについた。
ああー、やっぱり寝ちゃったか。【生命創造】は核になる俺の魔力の量によって創り出された者の性能が違ってくるんだよな。その魔力の定着と自我の定着のためにこうやって大体眠りについちゃうし…伊月 涼の方は魔力量を限りなく少なくしてその他は完全に俺のコピーだったからすぐに動いたけど。
今回は核の魔力量もだいぶ多くしたから半日ぐらい起きないかな…
まあ、その間は見張りだな、周りに何体か魔物らしき気配も出てきたし、よし!それじゃあ魔物共の駆除と行きますか!
◆
次の日の朝
「主様、主様!起きてください!朝ですよ」
「んっ、んぁーもう朝か」
結局昨日は粗方魔物を倒したら、魔物の方がビビって近寄らなくなって俺寝ちゃったんだよな………んっ!
「夜!もう目覚めたのか!おおー、成功してよかったぞ」
「はい主様 。私、蒼葉 夜、主様にお仕えするため生まれてまいりました、この命尽きるまで主様に仕えさせて頂きとうございます」
うわ、重っ!何だよこの命尽きるまでって、どんだけ忠誠心高いんだよ魔王やってる時ですら聞いたことないぞ。
「ああー、本当そんな畏まらなくていいから、気楽に気楽に」
「ですが主様!私の命は主様によって創られたもの、その主様に誠心誠意仕えなくてなんとしますか!」
あお、なんか押しが強いなこいつ、そりゃ忠誠心だって悪い気はしないけど…
「ああー、わかったわかった、もうそれでいいからとにかく一旦落ち着け」
「も、申し訳ございません」
まあ、自我の発芽はランダムだからこれも受け入れるしかないけど、しかし布を一枚羽織ってるだけというのも可哀想だな。
そう思い俺は第2の世界で手に入れた能力アルティメットスキル
【万物操作】を使用し物質を粒子レベルで集め構成していき衣服をつくった。
「まあ、いまはこんなもんだ、取り敢えず着とけ」
「あ、ありがとうございます!」
なんか、すげえ喜んどるな…ただのズボンとシャツなんだけど…
「主様これからはどういったご予定で?」
衣服を着終わった夜は少し顔を赤らめていた。
てか、なんで顔赤らめてんの?俺別に何もしてないよね。
「んー、予定か、取り敢えずは近くの町にいこうと思うけど、衣服も欲しいし金が必要だから近くの町に冒険者ギルドでもあるといいんだけどな」
「では、冒険者になられるのですか」
「ああそうだな、でもまあ今日1日はまだここでのんびりしていこうかと思ってたから、出発は明日の朝だな…」
「そうですか、それでは私は朝食の調達に行って参りますね」
「ああいいよ、もう作ってあるし」
そう言って俺はアイテムボックスから、王城から掻っ払ってきた食材で作ったサンドウィッチを取り出す。
ちなみにアイテムボックスはこの世界に来て発現したユニークスキルだ。
「そんな…いつの間に…」
「え、さっき夜が着替えてる時だけど」
そうしてアイテムボックスから取り出したサンドウィッチを夜に渡す。
「私にもくれるのですか」
「当たり前だろう」
「あ、ありがとうございます」
「はあ、1つ言っておくぞ、夜、お前は俺が創った。しかし契約で縛ったりはしていないんだ、わかるか夜、俺はお前にはなるべく自由であって欲しいんだ。だからそんなに俺に気を使うな、もっと肩の力を抜いて気楽でいろ。俺とこれからも共にいるんだったら、もっと楽しめ人生を、せっかく生まれた命なんだから」
「はい、わかりました…」
ちょっと言いすぎたかな、…まあ、別にいっか。
そうして俺らは朝食を食べ始めた。
途中、夜から
「今度から、私に料理を作らせてください」
と、少し怖い顔で言われたので承諾した。
落ち込んでいたのは、気のせいだったのか?
こうしてその後ものんびりとしながら、再び戻ってきたこの世界【ユルグリッド】での2日目は終わっていった。
……………別に、夜が怖い顔して料理当番を願い出たのは俺が料理下手というわけではない…………と、俺は信じたいです、切に。
スライムが現れた、戦いますか?
【 はい 】 【いいえ】
いいえ、美味しくいただきます