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最高峰の冒険者達

遅くなりましたm(_ _)m



ガタガタガタ…



「なあ、フェレサってSSSランク冒険者に会ったことあるか?」

地図はノーメンに渡し、ルサルファ王女が暮らす街までの道は任せっきりだ。馬車内ではやはり暇なので少し気になっていた冒険者についてフェレサに聞いている。


「あるよ。私の知り合いに一人SSSランク冒険者の人がいるから」


へえ、会ったことあるのか。しかしフェレサって知り合いが多いのか?前にソーラスの街にいるギルド長のシルさんとも知り合いだと言っていたし。


「他にSSSランク冒険者って何人いるんだ?」


数多くいる冒険者達の最高峰、SSSランク冒険者なんだ、かなりの力を持っているんだろう。そうなってくるとやっぱ人数も少ないんじゃないか。


「えっと確か10人だったと思うよ」


「10人って結構少ないよな」


「えっとね、それにも理由があって私みたいなSSランク冒険者までは依頼を受けたり、ギルドへの貢献度とか功績によってなることができるのね。まあそれでもAランク冒険者以下の人数を考えたらSランクとSSランクも結構少ないと言える人数なんだけど。

それでSSSランクはSSランク以下と違って冒険者ギルド総長がその実力を認めた人しかなることができないんだ」


「ギルド総長って確かどこにいるかもわからないほどの放浪癖があるんじゃなかったか?」


「そうなんだよ、それも結構有名な話なんだけどね。でも、その放浪の旅とやらでたまに逸材を見つけて帰ってきてSSSランク冒険者に推薦するんだって。まあ推薦と言ってもギルド総長が決めた人なら必ず決定になるらしいんだけど」


「へぇ」


「あ、それとこれは噂だけどね、冒険者ギルドの幹部ならギルド総長に連絡が取れるらしいよ」


「幹部?」



「えっと幹部っていうのはギルド支部長より1つ上でギルド総長の次に偉い人達って感じかな。魔族が暮らす大陸意外の大陸には冒険者ギルドが存在していてね、それぞれの大陸につき一人の幹部がいるみたいだよ」


話を聞く限り冒険者ギルドはどうやらかなりの規模があるようだ。


「フェレサは何年冒険者をやっているのですか?」


夜がフェレサに聞く。


「ヨ、ヨルハさん!まさかヨルハさんから話してくれるとは思わなかったよ」


ああ、同感だ。驚いたぞいきなりどうしたんだ。


「いえ、私が貴女を嫌いなのは変わりません。ただ一緒に旅をする者同士多少の意思疎通は大切だと思っただけです。(ただアキハ様と話しているフェレサが羨ましかっただけですが)」



これは一体どんな心境の変化だ。何かきっかけがあった訳でもなくいきなり変わるとは。


「そうかいそうかい!まだ嫌いと言われたのは少しショックだったけど、うんうんそうだね。一緒に旅する『仲間』なんだから大事だよね」


フェレサがやけに嬉しそうだ。そんなに夜と仲良くなりたかったのか。いやまあ、そのことをずっと気にしていたのは知っていたが…。


「それで、冒険者を始めたのはいつ頃なのです?」


「あ、えっとだいたい8年前かな。私は両親を知らなくてね。いや、知ってると思うんだけど記憶がないんだよ。まあ所謂捨て子というやつでね私が捨てられたのは2歳の頃で捨てられた時の記憶は残っているんだけど両親の顔や名前が全く出てこないんだ。

それで私を拾って育ててくれたのがさっき知り合いにいると言ったSSSランク冒険者の人でね、とても優しく厳しいそして何より強くそんな女性だったんだ。でも私が10歳の時にエルノイド大陸を旅立ってしまってそれから私はあの人が歩いていた道つまり冒険者になろうと思ったんだ」


「じゃあフェレサにとってその人はお母さん的な存在なのか」


「うーん、どうなんだろう。あんまりお母さんって感じはしないんだよね、本当にただ育ててくれたって感じでね。親のような愛情とかそういうのはほとんど無かったような気がするんだよね」



「そうか」

愛情を知らずに育ったにしてはずいぶん明るい性格に育ったものだ。


「フェレサ、お前が捨てられた時の状況って覚えてるか?」


「え、うん多少は覚えてるよ。私は山に捨てられたんだ。両親に連れられてやってきた山だったんだけど気付いたら私一人その山に取り残されていたんだよ」


「そこでその冒険者に出会ったわけか」


「うんそうだよ。しばらくはずっとその人と山に篭って暮らしてたんだ。一人で生きられる強さを身につけさせるためとか言って私に修行をつけてくれたりもして」



今の話を聞く限りでは愛情がないなんてとても信じられないんだがな。…少なくともフェレサが生きていくために必要な事は与えていた。いや、それともなんらかの義務としてやっていただけなのか…。



「私は感謝してるんだ。あの人のおかげで今の人生を歩めているようなものだし、いつかまた会えると良いんだけどね」


「最近は会っていなかったのか?」


「最近というか8年前に別れてから一度も会ってないんだ。エルノイド大陸ではいろいろなところに行って捜してみたんだけどね、結局見つからなかったよ。私はエルノイド大陸からは出たことがないからもしかしたら他の大陸にいるのかもしれない」


「ギルドに聞いたりしたら教えてくれないのか?」


「SSSランク冒険者っていうのはその姿を誰も知らないと言われるほどに情報が少ないんだ。現に私が姿を見たことがあるSSSランク冒険者はその人だけだし」



「名前なんかも知られてないのか?」


「それが不思議と名前だけは知られてるんだよ。えっと私を育ててくれた冒険者の名前は…ユフィさんだっかな。あんまり名前で呼んでなかったから忘れかけてたけど。他の9人のSSSランク冒険者の人も名前は広まってるよ。私は覚えてないけど多分ギルドで聞けば普通に教えてくれると思うよ」


「個人情報の管理はどうなってんだよ…」


「その辺はSSSランクに限っては今更言っても仕方ないことだから唯一知られてる名前なら普通に教えてくれるんだと思うよ」


フェレサを育てた冒険者の名前、ユフィと聞いた瞬間俺は一瞬ドキッとしてしまった。ついこの前、…というか昨日思い出していた久しい記憶、かつての仲間の名前を出されればびっくりしても仕方ないだろう…。


しかしそうか、ユフィというのか。まあ偶然同じ名前なんだろう。別に珍しいことじゃない。


「そういえばフェレサっていう名前はその冒険者がつけたのか?」


「うんそうだよ。当時の名前は覚えていたんだけどね。拾ってもらった日に今日からこの名前を名乗りなさいって言われて、そこからはずっとこの名前を名乗ってるんだ」


わざわざ名前を変えさせたのか、なんのために…。



ガタンッ

馬車が止まった。


「主様、そろそろ休憩に入りましょう。ちょうどいい時間帯ですから昼食にしましょうか」


御者席からノーメンが話しかけてきた。確かに町を出てから数時間、そろそろ昼食の時間だな。



「それじゃあ休憩にしようか、昼食を食べたらまた出発ということでいいか」


「そうだね、いやーだいぶ話し込んじゃったよ。なんか申し訳ないねー」


「そうですね、フェレサの話は長かったです。もっと簡潔にまとめられないのでしょうか。やはりフェレサの頭では無理ですかね」


「あれ!さっきは少し仲良くなれたと思ったのに」


まだまだフェレサと夜の仲は深まりそうにないな。











次回は街に着けると思います…たぶん

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