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プロローグ

軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです


…………………………



「なぜ、お前達が…ゲホッ…ずっと…騙していたのか…」


「くっ、仕方ないじゃないか!これは神託だ。…魔王を倒した今、その対となる存在の勇者はこの世界に存在してはならないんだ…」


「ゲホッ、ユフィ…お前まで」


「ごめん…なさい、でも神託には抗えないの」


「神託、か…この結末は本当に受け入れるべき運命…なのか」


「これでお別れだアークっ!」


お別れ…。本当にここで終わりなのか…俺達の冒険は。本当に今までのことは全て嘘だったのか?俺は嘘だったなんて思いたくないし思えないよ。

お前らのあの笑顔が、共にした冒険が全て嘘だったなんて。


だから…死ぬんだとしても最後に確認させてくれ。


「エドブル、クレイン、サーシャ、ユフィ……俺は、お前達と出会えて…ここまで一緒に冒険ができて、本当に…よかったよ」


「くっ!」


「そんなの…私たちだって」


「どうして…」


「くっそぉ!!」


やっぱり…そうか。

これがせめてもの救いだな、最後にこの結末がお前達が本心から望んだことじゃないとわかってよかった…。


それにごめんな。お前達に辛い立場をさせちまって、俺はこれからもずっとお前達の幸せを願ってるよ。

さあ…本当にこれでお別れだ。


「いいよ、クレイン…殺れ」


「クッソオオオオオォォォ!!!」


「じゃあな、みんな」……………………



……ジリッ…ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ ガンッーーー



AM7:00

「ふはぁ〜寝みぃ…二度寝しよzzz…」


AM8:07

「今日は休日…高校も休み、まだ寝ていられる…幸せぇzzz」


PM1:50

「はぁーー、よく寝た。…でもさすがに寝すぎたな、それに腹も減ったし」


まあいい時間帯だしな。

「コンビニでも、行くか」





ーーーーーーしかし、今日の夢は懐かしかったなあ〜。あれは一番最初の世界の記憶だよな……。で、この地球が七番目の世界だったな 。しかしこの能力、転生前の記憶をすべて引き継ぐ、というのがいつ手に入れた能力なのか未だにわからないんだよな。それに今までの世界で手に入れた能力と力も問題なく使えるしやっぱそれもこの能力のおがげなのかね…………と物語の主人公風に語ってみた俺、こんな感じで言ってたらなんか面白いことでも起こらないかな〜。


………はあ…人とずっと喋ってないと独り言が多くなってくるな。



ピンポンピンポン

「いらっしゃいやせぇー」


「さて、コンビニについたはいいが、なににしよう」


やっぱお決まりのおにぎりかパンだな。冷凍食品とカップ麺は散々食べて飽きたしな。


「となるとどちらにしよう…」


…やはりここはお腹にたまりやすいおにぎりでいくべきなのだろうか、いやでもしかし今日はパンがセール中、値段はパンの方が断然お財布に優しい、がしかし全てのパンがセール中なわけではなくそうなると種類も少なくなり味に偏りが出てしまう、となるとやっぱりバリエーションが豊富なおにぎり、やはりここは最初に頭に浮かんだおにぎりで行くべきなのだろうか?うぅ〜やっぱり(うわぁ〜!なんだこれぇ)うな、二択はどうしても(きゃー!なによこれ!)、(どうなってる!)だよなぁ………んっなんだ、周りがやけにうるさいな。


「なんだ!どうなってんだこの床、か…体が!うあぁぁ!」


「は?床って」


自分の真下を見ると身体が半分以上床に飲み込まれていた。


「何だ、これ?」


床に何かの模様が浮かび上がっている。


「んっ?これは…魔法陣か。」


しかもこれ、転移系統の魔法陣だな。どうしてこんなところに…

いやまてよ、これはもしや俺の愛読書によく出てくる、異世界召喚、というやつではないか!


まさか本当に面白いことが起こるとは正直思わなかったが…。


「ははっ面白いじゃないか」


この流れに乗らない手はないぞ!早速召喚の準備に入らないとな。

それじゃあポーズを決めてっと、


「さあ、行くぞ異世界へ!」…………………んっ⁉︎


あれ…なんか召喚止まってね。てかもう気付いたらコンビニに俺しか残っていないんだが、えっ?何もうみんな召喚されちゃったんですかね。しかも俺の体なんかどんどん魔法陣から押し返されてるし。

えっなんですかこれ、俺だけ召喚拒否な感じですか、そうですか。


「っておいおい、魔法陣消えかかってんじゃねぇか!まじかよおい、てか召喚拒否ってなんだよ」


そんなことを考えてる間にも魔法陣はどんどん薄くなっていく。


そして、


「あっ、消えちゃったよ」


嘘だろ、おい…。

せっかく面白そうな事が始まりかけていたのに。召喚だからって決めポーズまでしてたのに、期待してた俺がバカみたいじゃん!…とは言ったがしかし、大丈夫なのだ!

ここで下手を打つ俺ではないっ!うわぁっはっはっはっ!実はさっきの魔法陣は既に能力で解析済みなので〜ある。今ならまだ痕跡を辿ればなんとか間に合うのだ!


「ならば、行こうじゃないか」


決めポーズもセットして、


「さあ行こう、異世界へ」………




誤字脱字等、は気が向いたら報告して頂けると幸いです


報告がきたら恥ずかしくて身悶えそうですが//

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