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十二支部  作者: 兎羽 翔
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神様の独白

部活を創ろうと思った。

特に意味はなく、きっかけらしいきっかけもなく、唐突に。


それが、中学卒業まで残り一ヶ月のとき。


既存の部活には興味がなかった。お試し入部をして、決めて、入部届けを出して、自己紹介をして仲良くなるまでの過程と、偶然おなじ部活仲間になっただけの他人との交友関係は、考えただけでもめんどくさい。今更入部して良き仲間関係が築けるとも思えなかったし、なによりこの時期の三年生が部活に入れるわけもなく。


まぁ、きっと、自分が二年生だったとしても既存の部活には入らないだろうけど。


となれば、自分で部を立ちあげなければならないわけだ。どうせ創るなら、高校にはいってからでも良かったが、小難しい書類を提出してまで創りたくなかったし、学校の規則に縛られた部活を創りたくもなかった。というか、元からそんな正式なもの立ちあげるつもりもなかった。


名前はどうしようか。

活動内容はどうでもいい。

いい名前だったら、モチベーションもあがる。


そういえば、咲が最近擬人化にハマったとか言っていた気がする。ケーキやパフェなどのスイーツ擬人化、電子レンジや冷蔵庫などの電子機器擬人化、シャーペンや消しゴムなどの文房具擬人化、と。まぁ、あげていったらキリがないほどの幅広いジャンルだ。唯一みたのが、動物擬人化だったが、あれはまともな方だったのかもしれない。


動物、ね…。


思い浮かぶのは、神様と12…いや13匹の動物の物語。

設定的にも咲が好みそうだ。

よし、十二支部にしよう。


「まずは部員を集めなきゃいけねーなぁ…」


13匹の動物に例えられる人物を頭に思い浮かべながら、少年は寝転んでいた給水塔から飛び降りた。


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