《神谷くんと神谷さん》
約束通り、今月中に出せました。良かった。
《神谷くんと神谷さん》
果南、疲れてんのかな。最近会話が噛み合わなかったり、熱があるんじゃと思ったこともある、さらに起きてくるのも遅い。遅いのはもともとか。でも疲れているだろうという診立ては間違ってはいないだろう。
「果南、最近何かあったか?」
「えっ?いや何もないけど、つか何?」
「いや、最近見てて疲れてるのかなって思ってさ。」
珍しく標準的な時刻に起きてきた果南に聞くと不思議そうにこちらをうかがってくる。
「いや、特に何もないならいいんだ。うん、とりあえず今日はゆっくりとするといい。」
「は?今日アンズと約束あるんですけど。」
「あぁ、そうか。なら楽しんでくるといい。」
「お兄ちゃんに言われなくてもそうするよ。というか言ってる事が矛盾してない?」
「俺としては果南が楽しくしててくれたらそれでいいんだけど、体調には気をつけて欲しいんだよ。」
「何それきもっ、お兄ちゃんって保護者みたいなこと平気で言うね。」
そうか?別にそんなつもりはないんだけど、果南のことを考えるとそうなっているのかもしれないな。
「保護者かぁ、そうか。俺としては果南は妹であり見守りたい対象だからなぁ、父性?」
「なんだろ、若干引くんだけど。」
声には出てないがうわぁ……と口が動いてる。
「果南に本気で引かれると傷つくんだけど」
「ごめん、これは……ね。」
普段から勝気で謝るなんて辞書に載ってないような果南からのその言葉はいつもの蔑むような言葉よりも俺の胸に深く刺さったのであった。
次回は今月末か来月初めくらいに出せたらいいなくらいに思ってます。最悪来月中旬になる前には出します。きっと




