《神谷さんと神谷くん》
神田です。しばらく出せずにいて申し訳ありません。ほんと、すいません。言い訳は様々とありますが、だいたい私が悪いです。
今後ともよろしくして頂けたら光栄です。
《神谷さんと神谷くん》
まったくお兄ちゃんはあたしを甘やかし過ぎだ。あたしがちゃんとしてれば良いんだろうけど、にしても何をしても年上特有の命令的、支配的なものが一切ない。あたしの好きなようにさせて、それを見守るって感じだ。
別に嫌ではないし、むしろそっちの方があたしには合ってるから良いんだけど、お兄ちゃんはそれで良いの?
「お兄ちゃんって、結構あたしを甘やかしてない?そんなんで良いの?」
「ん?嫌だったか?」
朝、聞いてみたらさも当然のように返された。
「別に……嫌ではないかな。」
「そうだなぁ、確かに朝起きてこないし基本当たりは強いし、夜に部屋に入ったら何か寝てるしと世話は……。」
「あー!もうそうゆうのはいいから、言わなくていいから。何なの?普段の憂さ晴らし?」
軽い笑い声をもらして、ちがうちがうといったように左右に振る。
「それも少しあるかもな。でも、頭もどっちかと言えば良い方だし、非行に走ることもない。あと、意外と人を思いやってるしな。」
「な、何?最後の。ま、まぁ、友達のことは大切にしてるよ?でもお兄ちゃんのことはまったく思ってないし。うん、これっぽっちも。」
そうだ、お兄ちゃんのことはまったく、まったく思ってないんだぞ。お兄ちゃん、変に勘違いしてるな。
「え?俺は友達とかお年寄りに親切にって意味で言ったんだけど……。俺?」
意表を突かれたようにそんなことを言ってくる。
「っ!……え、えっと……。部屋に帰る!」
「おい、まてまてまて。トースト焼けたぞ、食べなきゃ腹減るぞ。」
「いい、お兄ちゃん食べといて。」
早足で自分の部屋に入り素早くドアを閉めると、その場にしゃがみ込む。
「ほんと、何なんだよぉ……。あたしがバカみたいじゃん。」
次回は未定ですが、今月中には出せるように健闘します。




