《神谷二人と休日(2)》
《神谷二人と休日(2)》
果南がメガネをかけるようになった。勉強をするときはかけないと姿勢が悪くなるという。
赤く細いフレームが目を引きつい視線が向いてしまう。視線に気付いたのか顔を上げた果南と目が合う。
「……、何?」
明らかに不機嫌そうな面持ちでこちらを見てくる。冷たい視線が俺に注がれていく。
「いや、特には……」
「そう、ならこっち見ないでキモいから。良かったねあたしで、学校とかならすぐに広まるからね。女子全員からそういう目で見られるよ。」
相変わらずと言うか、今日も元気なようでなによりと言うか。こいつこそ学校で上手くやっていけてるのか、と疑問に思う。
そうこう考えていたら、ずっと視線が果南に向いていたようで
「い、いい加減にしてよ、こっち見すぎだ!!」
と怒鳴られてしまった。その後に何かボソボソと言っていたように見えたがよく聞こえなかったし、怒鳴られてしまったのであまりここにいるのもどうかと思い、俺は自室へと向かった。
そういえば、目を逸らしてボソボソと何か言った後、顔を赤らめていた気がする。怒らせちゃったかな。なんて思いながら俺は化学の参考書を開く。そのとき、重大な事に気が付いた、そう───
もしかしたら熱でもあるんじゃないだろうかと。
神田です。
ただいま、病院です。体調悪くなりました。
日和に続編頼みたくても、日和には随分と頑張って今までの分を前もって書いていて私に渡してくれてたんですけど、もう尽きましたし。あやつ、忙しくてもう何ヶ月も書いてないからすぐにってわけにもいかず……。
一応次回は1月30日。出せるかは分かりません。




