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友ずれ

「許さねえ」

頭の中で何度もよぎる。

覚えてないだけでなんでそこまで言われなくては…

愛結は不思議でたまらなかった。

今、竜也は道路の端で休憩をしていた。

愛結も最初は隣にいたが居にくくてうろうろと歩いていた。

「あっ」

愛結が急に何かを思い出したかのように言う。

「どうしたの?」

竜也は心配そうに愛結を見る。

愛結は手元を見た。

「無い。無いの。手に持ってたはずの落ち葉が」

愛結は急いで周りを見渡す。

竜也はなんだそんなことかと来た道をゆっくりと歩いて行った。

「ねえ竜也くん落ち葉知らない?」

愛結は探すのに疲れ竜也に助けを求めた。

竜也はさっきの告白?を無視され少し苛立っていた。

「お前の家どこだよ?送ってくからよ」

少しきつく言い過ぎたかもしれない。

そう思った。

「ここから東の方かな?送ってくれるの?」

「ああ。もとは俺が悪いんだし…」

愛結は竜也君って優しいんだと思った。

けど、落ち葉を探したい。

あの落ち葉はすごくきれいだった。

あれをおばあちゃんに見せてあげたい。

おばあちゃんはきっと喜んでくれると思うから。

「わかった。落ち葉だろ?一緒に探してやるよ」

竜也は愛結が落ち葉の事を根に持っているのがわかった。

(やっぱり俺、こいつの事が…)

「ありがとう」

好き。

そう思う前にありがとうって言われた。

竜也はあまり普段ありがとうなんて言われないからどきっとした。

「お、おう」

ぎこちない返事をした。


二人は秋の冷たい風が吹く中、来た道を早歩きで帰った。

途中で落ち葉を探しながら。

赤い落ち葉はいっぱいあった。

けど、さっきのようなきれいな赤色ではなかった。

「もういいや」

愛結は諦めた。

愛結の癖だった。

「よくないよ」

竜也はまだ諦めていなかった。

「どうせ落ち葉だしいいよ」

「よくないって。おばあちゃんに見せたかったんだろ?」

「そうだけど…」

「でももういい」

愛結は吹っ切れたように言う。

「ダメだよ」

竜也が甘い声を出す。

愛結は竜也を見ると、


チュ


竜也は愛結にキスをした。

「ちょ、ちょっと」

愛結は突然のことでびっくりした。

「あ、ごめん」

(くそ。可愛すぎてしちまった)

「お相子でいいかな?」

「え?」

「私竜也君の事覚えてなかったからそれのお相子でもいい?」

「いいの?」

正直わからなかった。

急に初キスを奪われて平気でお相子なんて言うなんて。

「いいよ。竜也君が許してくれるなら」

愛結もさっきの「許さない」が残っていた。

正直初が今日見たばっかりの男の子に奪われるのは悔しいけど、

でも竜也は優しいし可愛いとまで言ってもらった。

愛結はそれだけで十分だった。

「あっ。あれ」

急に竜也が指さした。

その方向を向くときれいな落ち葉が落ちていた。

「あれだ」

愛結は落ち葉のもとへ行った。

後ろからは車が来ていた。

そんなことも知らずに…

竜也は気づいた。

竜也は急いで愛結のところへ行きかばおうとした。

間に合わなかった。


ドンッ


さっきぶつかったときよりもにぶい音がした。

二人同時に引かれてしまった。


ピーポーピーポー


かすかに救急車の音が聞こえた。

そのまま愛結は気を失った。

感想待ってます☆

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