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【勇者×偽物】~離婚は半年後の予定です~  作者: フジイさんち
皆さん、この家、賑やかです
30/30

【皆さん、この家、賑やかです】-完-


朝、ジノは柔らかな光の中で目が覚めた。

レースのカーテンから朝陽が差し込み、広い寝室の中をうっすらと照らしている。

だだっ広いベッド、絡まるように抱きつかれて目覚める朝も、……もう、慣れたものだった。目の前の緩んだ寝顔を、一瞥。


白金色の髪が秋の陽光にきらめき、(みどり)色の瞳は今は閉じられている。口元が緩く弧を描いているのは、まぁいつものことだ。



「…………」



……今日は、約束の”半年目”、だった。



捕縛され、断罪され、連行に近い形でこの邸に連れてこられ、結婚だなんだとつなぎ留められ。

使用人には奥さまと呼ばれ、魔王やら、女神やら、死んだはずの人間やら、……まぁ。

……ちょっと色々ありすぎて、人生で一番濃い半年間だった、気が、する。



『半年後、どうしても私を好きになれなければ、』


――その時は自由にして構わないと、この男は言った。

そんな、シーツの中でぬくぬくとしている勇者のまぶたが、ぴくりと動く。


「……んん……♡」


……、……寝ぼけた声まで、甘ったれている。布団の中で、伸びをする仕草。髪が柔らかく乱れて、……腕の中の気配にゆるく身を寄せ。


「……ん、……ジノいる……♡」

「……いるだろそりゃ……」


低いぼやきにもへらりと笑って、翠の瞳に光が宿った。そのまま嬉しそうに身を乗り出しかけて――けれどぴたりと、止まった。


「あっ……」

「…………」



普段なら、飛びついてくる距離。笑顔は変わらず向けられているが、目元はほんの少しだけ、探るように。



「……起きて、飯、行くか」

「……うん、……そだね♡」



半年生活最後の朝は、静かに始まった。




リックはゆっくりと、けれど躊躇いのない動きで身を起こすと、片手でシーツを押さえながらベッドの端に腰を下ろした。足元に置かれたスリッパに足を通しながら、ひとつ、息をつく。


「……半年かぁ……」


後ろを振り返りもせず、ぽつりとこぼされたその声は、珍しく湿度を帯びていない。ただ、確認するような、通過するような、そんな音だった。


寝間着の裾を指先で整えながら立ち上がると、窓辺に歩いていき、レース越しの光に一瞬だけ顔を向けた。


カーテンを少しだけ開けて、朝の空気を確かめる。庭の木々に朝露がきらめいていて、どこかで小鳥が鳴いている。白金の髪が光を受けてふわりときらめく。

ひょいと振り返り、やはりいつもの笑顔で、首を傾げて。


「ジノ、おはようのちゅーは?♡♡」

「飯だ」

「アッはーい♡」


軽く笑って、素早く踵を返す。少しだけ伸びをしてから、寝室の扉へ向かう足音。その背中は、どこか少しだけ、いつもよりまっすぐ。

ジノは、その背からわずかに目をそらして、窓の外を見やった。






カチャ、カチャと、アキアが朝食の支度を整えていく。栗色の髪はコンパクトにまとめられ、伏せられた瞳には、いつもの明るさが漂う。

ジノは――、いつ、勇者にリコンの話を切り出そうか……、今朝のスープは、好きなやつだなぁと思いながら、それを見ていた。

正面では、リックが……やはりにこにこと、ジノを見つめている。



「今日は、何をして過ごそうか♡」


――穏やかで、柔らかな声が、正面からかかる。ジノが顔を上げれば、リックの後ろ、支度を終えて傍に控えたアキアも、静かに微笑んでいた。


「……特に、予定はねぇな」

「私も今日は任務もないから、……じゃあ、家でのんびりしようか♡」

「…………」


……ちらり、ジノの視線が、窓の外へ向く。

空は秋晴れで、


…………秋晴れで……。



それきり、黙って、朝食を食べた。



* * * * *



午前中はそのまま、リックの私室から、庭の手入れをするエンを見ていた。

芝は少し色を落ち着け、穏やかな褐色になっている。トピアリーは控えめに整えられ、庭木は根元にかけ布がされていた。


勇者は、何を言うでもなく、隣にいる。


なお、ジノの腰には、しっかりと手が回っており、――最初からほんとにブレねぇな、と横目でそれを見下ろす。

見上げれば、にこりと見つめてくる、翠の眼差し。



「……。……エン風邪ひかねぇかな」

「うん、あとでおやつとお茶持っていってあげようか」


――言いながらも、ぎゅう、と抱き寄せられ、流れるように肘で応戦。

なお、肘が入ってもリックの笑顔は崩れない。むしろ嬉しそうにすり寄り、頬をジノの首元に預け、腕にさらに力をこめている。背中からまるごと、包み込むように。


「くっそ邪魔だな……」

「ジノ、あったかい……♡」


耳元で囁かれて、肩がぴくりと跳ねる。が、勇者はこんなことではへこたれない。もうわかりきっている。


「ジノは本当に嫌だったら殴る♡」

「…………」

「…………♡」


すり、と白金色の髪が、ジノの肩に。声は低めに抑えているが、胸板から伝わる脈がうるさい。視線を逸らしたジノに、またひときわ柔らかな声が降ってくる。



「あ~ぁ……あっという間すぎたなぁ……♡」



その一言に、庭の風が少しだけ冷たくなったような錯覚があった。

ふと、褐色の芝の上、エンがこちらを見上げた気配がして――しかし何も言わず、再び庭の冬支度に意識を戻していた。



「……行かないでほしいなぁ……」



ぽそりと、ため息混じりの囁き。ジノの肘がじわりと食い込む。


「いだっ!?あっ、ちがっ、ごめんごめん!!♡♡」


慌てて、腕がほどかれる。外では今もエンが、作業の手を止めることなく、静かな音だけが庭に流れている。

ジノは窓辺から踵を返し――、


――とさりと、部屋のソファに腰かけた。

足に肘を乗せ、手のひらに、額を置く。リックが隣に来る気配はない。けれど、視線は感じた。



――しばし、沈黙。


そののち、……ゆるりと頭をめぐらせた。




「……。……リック」

「……、うん、なに♡」

「……家、出ていく、荷造りをさ」


荷造、り。

……ひやりと、リックの背に冷たいものが走った。


の、だが。


「――しようかと、数え切れねぇくらい、思ったんだけど」

「……う、うん」


――リック、一歩、にじりよる。ずり、と足裏が、絨毯をこすりながら。


「……俺は……くそ甘ったるいことも言えねぇし」

「…………」

「お前と、ミルヴァたちが困ってたら、ミルヴァたちの味方になるし」

「んっふ……」


小さく笑みをこぼし、肩を揺らして……リックが、ジノの前に膝をついた。今にも飛びかかりたいがしかし、勇者にも学習能力はある。

”待て”をする大きな犬のように、けれども堪えきれない分は、ジノの膝に、……手のひらを乗せた。


「買ってもらったコートも、まだ、着てねぇし……」

「うん……」

「…………あと……子どもとか、うめねぇけど」

「……っ……”そういうこと”も視野に入れてくれてるの?♡……」

「…………」


は、と、眉をしかめて、ジノが小さく笑う。

結婚相手に適さないぞ、なんて……こいつにはもう、脅しにすらならない。なんにもならない。

”俺”のことなんて、半年も経てば、……飽きると思っていたのになぁ。なんて。


「……はは、まぁ、やめた」

「う、うん……?♡」

「リコン、しねぇ、わ」


リックの肩が、ぴく、と跳ねた。


「………………っっ♡♡♡」


膝に置いていた手のひらが、ぶるぶると震える。

もう片方の手もそろそろと伸びかけ――しかし床に拳をぎゅっとついて堪えた。

好きだと言われたわけではないのに、もう何もかもを肯定された思い。甘く、どうしようもない、思い。


叫びたい。跳ねたい。抱きつきたい。ちゅーしたい。転がりたい。けど、今はダメ。今は。


「あ、……あり、がとう……ッ♡」


吐息まじりの、声ともつかぬ囁き。それ以上何もできず、しばし膝元に正座したまま硬直していたが――


「…………っゆ、夢かな!?♡♡」

「夢かぁ」

「アッ!♡ごめんなさい夢じゃないです!!♡ジノが僕と離婚しないって言った!!♡♡♡」


喜びがついに制御不能になった。リックの額が、倒れ込むように、ジノの膝にぽふんと落ちる。重たくも、あたたかくもない、ただ甘ったれた犬のような動作。


「……幸せにするよぅ……♡♡♡」

「…………」


膝元から、見上げてくる、甘ったれた顔面の男。

望めば何でも手に入りそうな人徳と力を持っていて、なのにそれらを振りかざすことなく全身から好きを溢れさせて、いや、始まりこそ確かに”強制”だったかもしれないが……。


けれどジノがリックの髪に指を通せば、そこにあるのはもう違えようのない夫夫の温度。


賑やかしいふたりのお話は、これでこうして幕を閉じ、――られると思います……?



* * * * *



ドタバタと、勇者邸の階段を、勇者が駆け下りてくる。顔には満面の笑み。腕にはジノ。


「セノール!!ミルヴァアキアドマエンんんん!!♡♡♡」

「待っ、リックちょっ、待っ!」


ジノの制止など、もう聞こえてすらいない。さっきまで部屋でしっとりしてたのに。さっきまで部屋でしっとりしてたのに――!!

使用人の通路から出てきたセノールの、背筋はやはり、ピンと伸びていた。


「おや、リック様。お急ぎですか」


厨房からは、ドマとミルヴァも顔を覗かせる。アキアは洗濯の途中だったようで腕まくりをしていたし、エンも何事かとちょっと慌てて玄関から飛び込んできた。


まるで樽でも担ぐかのように、肩にジノを抱えていた勇者が、――しゃなりとそれを床に降ろす。


「――ジノが……♡正式に私の奥さんになります♡♡」

「…………」

「…………」

「……あ、はい……」

「奥さまから昨日……出ていくつもりはないと伺っています……」


エンと、アキアの声が、玄関ホールに悠々と溶ける。


「……ッッえ!?!?♡♡♡」


――勇者、衝撃と喜びで絶句。


「…………っじゃ、じゃあ!じゃあ!!も、もう、もう今すぐ入籍してくるね!!♡♡♡」

「えッッ!?俺らって籍入ってなかったの!!?」


――続けざまに、奥様の絶叫も玄関ホールに溶ける――。


…………。ゆ、勇者邸に、沈黙が訪れ


「うっそだろお前!?じゃあ今までなに、え、ただの同棲!?だったってことかよ!!」

「同棲!?♡♡♡」

「そこじゃねぇ!!っていうかあんだけ皆に奥様奥様呼ばせといて、お、おま、お前!!」

「えっ♡でもみんなも籍入ってないのわかってたよ!?♡♡」

「そっ、ほっ、マジかよセノール!!」

「はい、奥様」

「おっ、奥様って言うなァァァ!!!」



……沈黙は、訪れなかった……知ってた……。



「ジノ♡♡♡これで私も正式に”旦那様”だね♡♡♡」

「なぁ!!じゃあ籍入ってねぇのに、俺一人でリコンだなんだって騒いでたってことか!?」

「うん♡♡ごめんね、ジノの方から”結婚した”って思ってくれたみたいで嬉しくて♡言えなかった♡♡」

「てンめぇ!!」


後方では、いつもの光景ですね、といった具合の使用人たちが、笑いながら散会していくところ。

セノールだけが、唯一表情を崩さぬまま、ぺこりと一礼。


「ご入籍、おめでとうございます。……奥様、旦那様」

「ばっ……大体、おかしいと思ってたんだ!セノールだけずっと俺のこと名前で……!」

「ほっほっほ……これからはもう”奥様”でございますな」

「やめろォォォ!!」


ホールに響く絶叫に、笑いながら庭に出たエンが、玄関の扉をひとつ、そっと閉めた。


通りすがりの郵便配達人が、この家いっつも賑やかだな、といった顔をして、音もなく立ち去っていく。



しっちゃかめっちゃかに、けれど世間を揺るがすほどでもなく、しかしどこにもないような”夫夫”の毎日をめぐるお話が、今やっと静かに幕を閉じようとしていたが。




「うるせぇ!!好きだよバカ!!」



――という奥様の怒りの絶叫が響いて……、っぴゃーん!♡♡という締まりのない勇者の鳴き声が轟いたことも、最後に記しておく。






――【皆さん、この家、賑やかです】






* * * * *






物語はここで幕を下ろしますが、

この騒がしくも愛しい日々のために用意された、

“裏側の設定資料”を、ここに置いておきます。






* * * * *


【ジノ・ミラー】

■ 年齢・外見・特徴

・29歳/男性/170cm/中肉中背

・濃い茶髪/茶色の瞳

・整っているが”地味”/表情がうるさい


■ 職業・能力

・詐欺師/勇者の名を騙っていた/非戦闘員

・髪色・表情・立ち居振る舞いの模倣精度が高い

・情報収集が得意/”勇者”の情報に精通しすぎて惚れられる


■ 性格・話し方

・とにかく口が達者/根は善人/苦労人

・勇者の善性は認めてる/顔面も認めてる

・「リコンな」


* * * * *


【リック・ノア・ヘルマン(リック・ヘルマン)】

■ 年齢・外見・特徴

・25歳/男性/180cm/胸板たくましい

・白金髪/短く刈りあげている(清潔感重視)/翠の瞳

・整った甘いマスクをしている/常に爽やかな笑顔


■ 職業・能力

・もとは平民/魔王を倒し”勇者”の称号を得る

・”ノア”の名もその際に授与/抜群の身体能力

・魔法などは使えない


■ 性格・話し方

・ノーブレーキ/全て前向きに受け取る

・誠実だがめちゃくちゃ推しが強い/好意が大砲

・「わかってるわかってる♡♡♡」←わかってない


■ 備考

・本来の一人称は、「僕」

・つい、ポロっとでることがある


* * * * *


【ミルヴァ&アキア】

■ 年齢・外見・特徴

・26歳/双子の姉妹

・ミルヴァ:亜麻色の髪/アキア:栗色の髪

・美人で可憐、でも芯が強い/元王宮付きの使用人


■ 職業・役割

・勇者邸メイド/掃除、洗濯、来客対応、すべての実務を完璧にこなす

・王城よりリックの私邸へ転属(王命)


■ 性格・関係性

・ミルヴァ:冷静で丁寧、主の間違いを正せる/「犯罪者には、なりませんよう」

・アキア:明るく快活、しかし距離感は違えない/「うふふ♡」

・ジノを大切に思っており、よく気遣う

・リックの愛情暴走にも慣れていて、静かに制止したり見守ったり


■ 備考

・王宮のメイド育成寮出身/成績優秀につき私邸専属に

・ふたりとも「女神ジャズマン」にはやや怯えている


* * * * *


【セノール】

■ 年齢・外見・特徴

・68歳/男性

・灰白の髪と髭/落ち着いた物腰/身なりは常に整っている

・姿勢は年齢を感じさせず、所作に威厳と気品がある


■ 職業・能力

・執事長/勇者邸全体の統括/王城仕えからの転任

・管理能力・調整力に優れ、使用人全員の信頼厚い

・リックの”暴走”を抑える数少ない人物(物理以外)


■ 性格・話し方

・静かで穏やか、敬語中心だが口調は柔らかい

・リックには時折皮肉を交えた小言/ジノには優しさと距離のバランスを保つ

・年長者としての余裕と寛容さ/感情の押しつけはしない

・「ご無理のないように」


■ 経歴・背景

・王城の主執事として長年仕え、多くの貴族・王族の世代を見届けてきた

・晩年に「勇者を託したい」と王から命じられ、勇者邸へ転任

・邸に“人としての品”を保たせている存在


■ 備考

・エンとの庭いじりが趣味/私室には猫の飾り物がある


* * * * *


【ドマ】

■ 年齢・外見・特徴

・32歳/女性

・結いあげた赤髪/凛とした目元/腕まくりとエプロンが定位置


■ 職業・能力

・料理人/勇者邸の食事を一手に担う

・調理技術・食材管理・栄養計算に長け、体調変化にも敏感

・香草や保存食の扱いにも精通/リック・ジノの嗜好も把握済み


■ 性格・話し方

・勝気でハッキリ物を言う姉御肌

・リックにも遠慮なく説教する(ジノにはやや甘い)

・優しさが行動ににじむタイプ/背中で語る派

・「あっはっはっは!」


■ 備考

・「リドマネシア」という本名は、置いてきたようだ


* * * * *


【エン】

■ 年齢・外見・特徴

・22歳/男性

・褐色寄りの肌/黄みがかった明るい瞳/癖のある焦げ茶の髪

・手足が大きく、骨格もがっしりしている/言動は控えめ

・衣装は機能性重視/動きやすい庭仕事用の制服


■ 職業・能力

・勇者邸の庭師/兼・御者

・力仕事全般を任され、馬の世話や荷の搬入も担当

・樹木や草花の手入れ、水回り整備、果樹の管理なども得意


■ 性格・話し方

・礼儀正しく、語尾はややおずおず/使用人の中では一番若手

・素直で真面目、感情表現は控えめながらよく気がつく

・リックの暴走には冷や汗をかきつつ全力で対応 or スルー(緊急度による)

・「奥様が、きてくれて、嬉しいです……」


■ 備考

・ダメなことにはダメと言える/ジャズマンは”危険人物”

・実はすごく力が強くて、「えっこれ持てるの!?」みたいなことがたまにある


* * * * *


【ジャズマン】

■ 年齢・外見・特徴

・自称25歳(不明)/女性

・豊かな水色の髪/ふわりとした巻き髪スタイル

・抜群のスタイルと笑顔/お色気お姉さん/恋愛対象は女性


■ 職業・能力

・高名な治療師/薬草・処方・応急手当すべて得意

・多少骨や内臓が出ていても治療魔法で治せる


■ 性格・話し方

・常に明るくハートマークを飛ばす

・でも本質はしっかり者/観察眼鋭い

・「女子は愛されて甘やかされて輝くのよジノ~♡」

・”ジャズマン”は訛りで、地域によっては”ジャスミン”と発音される


* * * * *


【ファルメス=イェル=ナダラエル】

■ 年齢・外見・特徴

・外見年齢:40歳前後/実年齢は数百歳超

・長身/漆黒の長髪/鋭い金眼

・威厳と繊細さを併せ持つ魔王


■ 職業・能力

・魔族王/人間領とは別に戦ってたつもりない

・唯一討伐しに来た勇者だけ、ちゃんと話が通じた

・あと勇者パーティーの武闘家に惚れた。恋は落ちた方が負け


■ 性格・話し方

・理知的で冷静/だが内心の感情は激しい

・勇者のことは、頼れる友だと思っている

・「……式にはいつ呼ばれるのだろうか……」


* * * * *


【リック邸:邸宅概要】


■ 所在地

・城下町の一角(住宅街の角地)

・城からは馬車圏内、喧騒からは離れた落ち着いた立地


■ 建物規模

・2階建ての中規模邸宅(貴族の別邸クラス)

・外観は淡い灰ベージュの石造り+黒鉄のフェンス

・庭付き(トピアリー・芝生・花壇あり)


■ 全体の印象

・派手さはなく、整然・清潔・落ち着いた上質感

・家具も装飾も過剰ではなく、機能と気配りに寄っている

・勇者の「質実剛健」な人柄が滲む構造


■ 間取り(主な部屋)


《1階》

・玄関ホール

・応接室(客人対応用/使用頻度低)

・食堂(使用人と共用可)

・キッチン(勇者も使う)

・浴室(使用人も使う/石造り/洗い場+湯船)

・物置/洗濯室/使用人用トイレ


《2階》

・主寝室(リック私室/ジノ連行済)

・書斎(書棚あり/リックは使用していない)

・使用人部屋(3室/一部納戸兼用)

・廊下に面した共用洗面台


■ 使用人構成(全5名)

・老執事(家令)セノール:王から派遣されたベテラン/実質保護者

・料理担当ドマ:勝気な姉御肌/リックの健康管理ガチ勢/リドマネシア

・双子メイド(掃除洗濯):クールな姉ミルヴァと陽気な妹アキア/ミルヴァ「奥様」アキア「奥さま」

・庭師の青年エン:寡黙/真面目な青年/御者兼業


※使用人は、もとは「12人付ける」と言い張った国王と「1人もいらない」と言い張った勇者の攻防の末、5人に落ち着いた


■ リック私室(リック&ジノ同室)

・広さあり/装飾控えめ/濃い木調で統一

・執務机と書棚、テーブル&椅子2脚

・香草の鉢植えやガラス細工が飾られている

・寝室ベッド1キングサイズ←国王の気配りが裏目に出た

・寝室の窓の外にはバルコニー


■ 浴室(リック私室のほう)

・石造りの床と壁/天井高め

・湯船はやや大きめ(詰めれば2人いける)

・石鹸・洗髪液は全てリックセレクト(香り重視)

・ハーブ系の香気あり

・使用後は必ず掃除する文化


■ 邸内ルール(リック式)

・使用人も“家族のように”扱う方針

・リック本人が掃除・洗濯・料理をやりたがる

・使用人側はもう慣れた

・ジノは“私のもの”として私室に同居中(本人の意志は反映されていない)


* * * * *



そして今日もまた、勇者邸の一日は騒がしく、

偽物の眉間には、いつも通りのしわが寄っているのでした。




フジイさんちより。








XD XD XD

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