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王城からの招待状(2)

ーーーーー王妃主催お茶会当日ーーーーー


はぁ〜。

私は大きなため息を吐く。


「スレイ様どうしましたか?」

「あ、いえ緊張してしまって…。」

「そうなんですか?実は私も緊張してます…。」

エヘヘと笑うサーシャがとても可愛くて癒されるな…。


遂にお茶会当日になっちゃった。熱でも出ないかなって薄着で歩いてたらカイお兄様にたまたま見られて凄い怒られちゃったし、先生に補習させて欲しいと頼んだら必要ないと断られて結局はここにいるわけだけど、なるべく王妃様に関わらないようにしたい。

それにシリウス様も参加されると聞いたからどうしても会うのは怖いし気まずいからますます私の足取りが重くなる。


学園から王城は徒歩でも行ける距離でもある。

馬車を使う人もいれば徒歩で行っている人もいる。


気が進まない私は早く着きたくないし、後ろにこそっと気配を隠して参加したいのでサーシャと徒歩で行くことにした。


「サーシャさん、徒歩で王城までは辛くない?ごめんなさいね。私の我儘で…。」

「いえ!こんなの全く遠くないですよ?それにしても、意外と制服で行く人も多くいるんですね。皆ドレスで来るものかと…。」

「そうね…。もしかしたら学園のお茶会だからとシリウス様もルル様も制服で参加するって書いてありましたから皆様も合わせてるのではないでしょうか?」


どうやら王妃様は婚約者候補を探す為にお茶会を開いたという噂が立っていて、今日は婚約者に選ばれたいと綺麗にドレスを着て参加する令嬢も多い。

2人が制服を着て参加するという事と、学園のお茶会だと言ってる所からしたら今回は婚約者は探していないと主張しているようにも見えるけど。



とうとう王城の門に着いてしまった…。

私達は門の前に立っている騎士達に招待状を渡して中に入った。


「うわぁ…!広いし、噴水がとても綺麗!!花も綺麗に手入れされているし別世界に来たみたい!」

サーシャは王城の豪華さに感動していた。


「そうね。とても素敵ね。」

「お嬢様方、僕たちがエスコートしても?」

後ろから声を掛けられ振り向くとカイお兄様とドウェイン様がいた。

「カイお兄様とドウェイン様!?今日は参加なさるんですか?」

「ルルが参加するからね。僕達は側近の様なものだから。」

「そうなのですね!是非お願いしますわ。」

私はカイお兄様に、サーシャはドウェイン様にエスコートしてもらう事になった。

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