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小説の物語

そういえば…


小説の物語では確かさっきの喧嘩でアロイス様の風魔法が氷の位置をずらした後軽度で済む火の量だった筈が、風で火を勢いよく燃焼させる事でルル様の体を焼き、その隙にシリウス様がとどめを刺すという描写だった筈…。


アロイス様が罪に問われてシリウス様は何故か罪にならなかった。

今回それは回避出来た…のよね?



その後は…

思いを寄せていた王太子が亡くなった事でヒロインがショックを受ける。


傷心中のヒロインにシリウス様が優しく慰めて少しずつシリウスに心を開いていく。


次第にヒロインはシリウス様が好きになるんだけど…


シリウス様はルル様よりも腹黒で恐ろしい温かみを感じない人。


ヒロインはルル様を殺した張本人だと気付き、ヒロインはシリウス様の怖さを知って逃げて離れようとする。


シリウス様はヒロインが離れようとしている事に気付き、ヒロインを城の一部に監禁する。




という展開、、、だった筈。


そう考えると、この後本当なら監禁ルートが待っているわけだけどシリウス様はヒロインであるサーシャに気があるわけでもなく執着もしていないような…。


サーシャも異性として好きという態度はなさそう…。


このフラグは自然と立たないという事かしら?


私が知っている物語はここまでになるんだけど…


ルル様の暗殺のフラグを折る事に成功したのに何だかまだこれで終わった様には思えない。


何かが違う様な気がする…。





あ……っ!





そうだわ!この出来事は半年後の秋に起こる出来事だったのに、早まっているんだわ!!


今回の出来事ではルル様の死のフラグが折れなかったって事なの?


だとすれば半年後もしかしたら私には分からない何かが起こるかもしれない…。


でもこの先は私にも分からない。


まだ油断してはいけない…。


今出来ることはアロイス様が罪に問われない様になんとかしなくては…!!

ルル様やカイお兄様の立場が悪くなるかも知れない。


授業が終わる鐘が鳴った。


よし、取り敢えず私は授業に出た後、放課後カイお兄様に会わなくちゃ!


私は痛むお腹を押さえながら救護室を出て教室に戻ろうとした。


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