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約束 (1)

—————次の日——————


午前授業が終わった後にルル様が教室まで迎えに来てくれた。


「スー。食堂行こうか。」


「はい!お迎えに来てくれてありがとうございます。」

お礼を言うと頭をぽんぽんと触られた。


ルル様それ反則…。

何気ない仕草にドキッとしてしまう…。




食堂へ行くとピンク色の髪の女子生徒が見えた。

「あ!サーシャさんだわ!ルル様、私少しだけサーシャさんの所へ行って参りますね。」


「じゃぁ、俺はこの席で待ってる。」


「わかりました!すぐ戻ってきますね!」

そう言って私は走ってサーシャのところへ向かった。


「サーシャさん!お見かけしたので声を掛けてしまいました。」

「スレイ様!ちょうど良かった〜。今日一緒に帰りませんか?街に行きたいのですが一緒にどうですか?」

「街ですか?行ってみたいのですが…カイお兄様に相談しても宜しいですか?」

「分かりました!取り敢えず寮まで一緒に帰りましょう!授業が終わったら門のところで待ってますね。」

「ええ。楽しみにしていますわ。」


街に出掛けたいけど勝手に外出なんてしたらカイお兄様から色々言われそうだし一言伝えておかないと。


私はルンルンしながらルル様の所へ戻った。


「どうした?何だか楽しそうだな。」


「はい。サーシャさんと一緒に帰る約束と、カイお兄様の許しが出たら街へ出掛けようと話してたんです。」


「街?危ないから俺も一緒に行く。そしたらカイも許してくれるだろ?」

「え!?一緒に?サーシャさんもいるし危なくないと思いますが…」

「何?一緒に行っちゃ駄目?」

「いえ、駄目なわけでは」

「じゃあ決まり。俺の事は護衛の1人だと思ってくれて構わないから。」


とんとん拍子に決まった…流石ルル様だわ。有無を言わさず実行する力が凄い。


でも、女性だけで行くよりも男性がいるだけで心強いのは確か。でも流石に王太子殿下に護衛はさせちゃいけない…というか恐れ多くで無理だわ。


「分かりました。ではサーシャさんには私から伝えておきます。また放課後に待ち合わせしましょう。」


「ん。」


ルル様は穏やかな顔で笑った。



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