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魔法と能力

「そういえば、シリウス様は魔法も使えるんですよね?属性は何ですか?」

サーシャがシリウス様に尋ねた。


「俺の属性は火魔法だよ。サーシャちゃんは聖力が使えるんだよね?珍しい力だって聞いたけど具体的にはどんな事に使えるの?」


「私はまだよく分かってないですけど…光魔法に近くて治癒が出来るそうです。ただ力のコントロールが上手くできないので今は暴走しないように訓練しています。」


「ああ、なるほど。サーシャちゃんはかなり魔力が高いんだね。魔力が高いとコントロールが難しくて思った以上の力が出過ぎてしまうから人を傷つけてしまう恐れもある。光魔法は治癒も出来るし結界も貼れる。そういえば聖力を持った人は神様からのお告げも賜れると聞いた事もあったような…。上手くコントロールが出来るようになったら凄い使い手になりそうだね。」


「そうなんですか!?早くコントロール出来るように頑張らなきゃ…!スレイ様は魔法は使えないのですか?」


「私は…魔法は使えないのですが、その代わりに私は人の心の状態を視る事ができるんです。心が綺麗な人は宝石のようにキラキラしていて、逆に悪いと濁っていたり、黒くなって見えるのですが…私と同じ力を持ってる人がいないようで学園にはそれを調べにきたのですわ。」


「心を視る力…?!そんな力があるんですね。」

「俺も初めて聞いたな。」


私の家族も今まで見た事がない能力だと言っていたけどやっぱり誰も知らない。珍しいというか出番がなさそうな力…。魔法でもないこの力をどうやって役立たせるのか見当もつかない。


「本当はカイお兄様や皆さんみたいに魔法が使えたら良かったんですが…この力は何かの役に立つ事が出来るのか分からないので…」


「大丈夫ですよ!きっとスレイ様にはスレイ様にしか出来ないことがあるはずです!そういえば

…スレイ様のお兄様の魔法属性はなんですか?」


「カイお兄様は風魔法が使えますわ。雨に濡れてしまった時風魔法使って一瞬で乾かしてくれた事もありましたわ。魔法って本当に便利なのですね。シリウス様の火魔法はどんな時に使ってますの?」


「俺は…そうだね、寒い時は火を使って暖も取れるけど1番は気に入らないやつの体に火をつけて髪とか服を燃やしたり…とかかな。」


「……。」


うん、聞かなかった事にしよう。


爽やかな笑顔でとんでもない発言をしているシリウス様に私もサーシャも言葉が出ず、そのまま笑顔を保った。

平然として言ってるけど内容が怖すぎるわ…。

この物語に出てくる人達何故こんなに闇感強いのかしら。



「あ、じゃあ私はここで。また明後日ランチのお誘いに研究科まで行きますね。今日はありがとうございました!」


学舎の違うサーシャは別の通路から教室へと向かった。



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