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研究科(1)

入学式は無事に終わり

1年のクラス分けを見ていた。


魔法科、騎士科、研究科と3つのクラスがある。



私は魔法が使えないので自身の能力についても調べられて学べる、私にとっても興味深い研究科に入ることになっている。



サーシャはきっと魔法科でしょうし…

仲良しの子が出来たらいいけれど…



「スレイ様!!」



横から可愛い声が聞こえた。

振り向くとサーシャが笑顔で手を振ってる。



「スレイ様は魔法科ではないんですか?」



「私は魔法が使えないから研究科のクラスなの。

サーシャさんは魔法科ですよね?」



そういうとサーシャは残念そうな顔をした。



「はい…私は魔法科です…。

クラスが別だなんてとても残念です。

一緒に学びたかったです。あっでも!!

ランチはご一緒させて頂いても宜しいですか??」



ヒロインとランチなんてモブの私にはおこがましく思える。


漫画ではヒロインはいつも1人だった。



モブとかヒロインとか、そんな事もう気にせずに居たい人と一緒にいよう!



「ええ、勿論です!一緒にランチ


とても楽しみですわ。」



サーシャは喜びながらまたランチ誘いにくるねと言ってそのまま魔法科の教室へ向かった。



私も教室に行こうとした瞬間、馴染みのある声が聞こえてきた。



「スーは確か研究科だよね?学舎まで案内しようか?」



後ろからカイお兄様がニコニコしながら肩をポンと両手で押さえた。



「カイお兄様…?ここにいて大丈夫なのですか?案内してくれるのは心強いけど授業は出なくてもよろしいんです?」


カイお兄様…まさか今日1日ずっとついてくる気??


こんなベッタリだと先が思いやられるわ…。



「今日は入学式がメインだから僕達の授業はもう終わったんだよ。だから気にしないで。」



新入生達がカイお兄様を見てざわざわしていた。



女子達が頬を染めてまるでアイドルを見ているかのよう。


相変わらずの人気ぶりですわね…。

きゃぁきゃぁ言ってるかと思えば…


今度は皆の顔が強張った。



「へぇ〜。スーは研究科なんだね。


俺も研究科に変更しようかな。」



急に現れたかと思えば、後ろから私の肩の上に顔を乗せてきたルルドお兄様だ。






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