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サーシャ(2)

ルルドお兄様は更に私の近くに寄り



優しく頭を撫でた。




「そうか…そうだったんだな。スーは優しいな。


俺もスーの役に立ちたい。


何かあったらカイルじゃなく俺に言ってくれ


なんでもするから。


何でも…ね。」




頭を優しく撫でてくるルルドお兄様。



でも表情が…穏やかじゃない



人一人ヤりかねない表情…。



優しい言葉が恐ろしい言葉に変わるからやめて…。



そんな空気に物怖じもせず



ヒロインがキラキラした目で私を見てきた。



「貴方が私を…そうだったんですね…!!


あの、助けて下さってありがとうございます!


私は1年のサーシャ・クロイスと申します。


本当にありがとうございます!!」



ピンクの髪に金色の瞳。



それに合わせて声も可愛い。



これは好きになっちゃうよね。



流石はヒロイン。



でもヒロインの名前サーシャだったかしら…?




なぜかメインキャラ達の名前が



モヤがかかったようになって



思い出せない…。



特にヒロインの名前。



前世の記憶が曖昧なのかしら…



まぁ本が大好きで沢山読んできた人生だったし。



物語がごちゃごちゃになって



分からなくなってもおかしくないのかも。






「私はスレイ・ダンパーネですわ。


サーシャさんと同じ1年ですの。


これからどうぞ宜しくお願いしますわ。」



笑顔で答えると、



サーシャは更にキラキラした目で見てきた。



「まぁ!!なんて可愛い笑顔なの!?


お声も可愛くて


まるで天使に出会ったみたいだわ!」



サーシャ…天使は貴方なのよ。




貴重な聖なる力を持っているだけあって



私の能力でサーシャの心を視ると



本当にキラキラと綺麗な輝きをしている宝石だった。



心も綺麗で可愛くて笑顔も素敵。



こんな女子が近くにいたら皆好きになっちゃいそう。



やっぱりヒロインは違うわ!見習いたい…!



と思っているとカイお兄様が



目の色変えてサーシャの言葉にくいついた。



「そうなんだよ!ウチのスーは本当に天使なんだ!!


分かってくれて嬉しいよ!!


本当は誰にも見せたくないような


自慢したいような…!」



カイお兄様がテンション上げすぎ…



サーシャとの距離が凄く近いし。



サーシャはカイお兄様の顔の近さに


ドキッとして顔が赤くなっていた。





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