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サーシャ(1)

カイお兄様の後ろから可愛い声が聞こえてきた。



「あの…先程は助けていただきありがとうございました。本当に助かりました。」


ペコっとお辞儀をしている姿も可愛い。



「体調はもう大丈夫なの?もしまだ悪いなら先生に伝えておくよ。」



カイお兄様が心配そうに言うと



「いえ!!もう大丈夫です!平民の私がこんな立派な場所に通えることが信じられなくて…。貴族の方と仲良くできるかも不安で緊張してしまったんですけど優しい方に会えて気持ちが落ち着きました。

本当にありがとうございます。」



ヒロインが満面の笑みでカイお兄様にお礼を言っていた。



このセリフ…



きっとあの漫画と同じセリフ言ってるんだろうけど

王太子じゃなくて相手がカイお兄様なのよね…。



目の前で見られて嬉しいけどやっぱりどこかで物語が変わっちゃったのかしら。



「いやお礼は妹のスーに言ってくれ。

俺は妹が君を見つけて助けてあげて欲しいと言われて

動いただけだから。」




え!私!?助けてまで言葉にしてなかったのに。


さすがお兄様…。

私の気持ちを少ない言葉で完全に汲み取ってくれるなんて…


大好き!!



カイお兄様がモブだなんて本当に勿体無い。

こんなに聡明でカッコよくて周りの女子生徒だってカイお兄様が通り過ぎると振り返ってるくらいなんだもの。間違いなくモテてる。何でお兄様がモブなのか本当に分からないわ。前世の私がこんな男性と出会えてたら間違いなく恋に落ちてた。



まさに理想の男性像なのよね!!



ん?でもメインキャラと一緒に居るという事は物語が変わってモブ脱却!?




キラキラした目で見ていたら隣にいるルルドお兄様が

カイお兄様にライバル心をメラメラと燃やしていた。





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