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ホリデー後の学園(2)

私とサーシャは肩をポンと叩かれた。2人で振り向くと

肩を叩いたのはルル様だった。



ルル様はサーシャを睨みベリッと私達を剥がすように離した。


「サーシャ…ベタベタとくっつきすぎだ。」

「ルル様…?私達は女性同士ですし…いいのではないですか?」


私はルル様に笑顔で話すと横からサーシャがムッとしながらルル様に楯突く。


「そうですよ!殿下。ちょっと嫉妬深すぎませんか?私達は久々の再会を噛み締めてるんです!」

「いや、お前のそのスーへの感情は友情ではないだろ?異性と同じ感情持ってる。だから離れろ。」

「はぁ?だから何ですか?別にいいじゃないですか!私は私でアピールしてるだけですもん!」


サーシャとルル様は睨み合っている後ろでカイお兄様とアロイス様は呆気に取られていた。


「いくら学園では対等にとは言え…サーシャ凄いな…周囲が怖がっているあの王太子にあんな態度取れるのはサーシャくらいだよ。なぁ、アロイス…。」

「そうだな…俺はあんな風には怖くて言えないな…」



(確かにそうだわ…本来は恋に落ちる2人だから相性はいいのかもしれないけど…今は仲は良さそうだけどライバルの様な関係だわ)


「ま、まぁ、2人ともちょっと落ち着いて。サーシャもあまりルルに噛み付かないで。でも本当にルルにここまで話せる人は珍しいよな。2人は案外仲良くなれそうだな。」


アロイス様と私はウンウンと頷く。


「絶対に無理です!」

「絶対に無理だ。」


2人は声を揃えて否定した。



「殿下はスレイ様を独り占めしすぎなんですもん。私だって一緒にずっといたいのに。」

「サーシャさん…!!」


サーシャの可愛さに私は目をウルウルとさせてしまう。そんな私を見たルル様は少し不機嫌な顔になった。


「スーは俺の婚約者だから独り占め出来て当然だろ?」


「こ、婚約者〜!?」


サーシャとアロイス様はビックリして大きな声を出す。その声が周りにいた生徒にも聞こえ、周囲も同じようにビックリしていた。


「え!いつ婚約したの!?知らなかったんだけど…。」


「婚約者候補です…まだ婚約者と決まったわけではないですから…」


私は急いで訂正する。


「候補は1人しかいない。だからもう婚約者も同然だ。」


(え…何それ…候補の意味ないじゃない)


私はポカンとした顔でルル様を見ていた。ルル様はそんな私をギュッと抱きしめサーシャに意地悪そうな表情でニヤッと笑う。


「だからサーシャの入る隙は何処にもないって事だ。」


サーシャは苛立ちを隠さずにルル様を睨む。


「な、何よ…!私だって負けないんだから!」


ルル様に抱きつかれながら2人に挟まれる私…。


「ふ、2人とも仲良いのね…。」


「仲良くないです!」

「仲良くない。」


私の言葉にルル様とサーシャは息ぴったりに声を揃えた。


(いや、これが仲良いと言うのよ2人とも…。)



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