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純白の赤の恋心

初めまして。紅い松ぼっくりです。

人生で初めて小説を書きました。まだまだ未熟で荒削りなので、暖かい目で見てくださると嬉しいです。

私の名前は花澤ゆき《はなざわゆき》四月にこの高校に入学した。希望で満ち溢れた高校生活が始まった。

私が高校に入学して、同じ部活の仲のいい男子友達が出来たと思ったらその人からSNSでこう言われた。

 「ゆきさん、貴方に一目惚れしました。好きです。付き合ってください」

 つまり告白されたのだ。正直、驚きと嬉しさでいっぱいだった。彼の名前は國武史弥くにたけふみやと言うらしい。

実は私も、彼のことは初めて見た時から「カッコイイな」と思っていた。そんな人に人生初めての告白をされて喜ばない人は、多分居ないだろう。(ちなみに答えだか、YESと答えた。)


 最初こそ違和感はあったものの、だんだんと関わっていくうちに、彼の優しさや思いやりに溢れる言動、行動の数々に触れ、私も彼のことが好きになっていき、違和感もなくむしろ、隣にいるのが当たり前と言えるほどになってた。

 そしてあっという間に時が過ぎ、気づけば十二月となった。

 今では、お互いの家に行ったりするなど、お互いに両親の承諾のもと仲良くお付き合いを続けている。

 十二月と聞いて思いつくものと言えば、やはりクリスマスだろう。折角なのでプレゼントは渡したいとは思うのだが…

「プレゼントが決まらないよー!どうしよう、もうクリスマスまであと一週間しかない!」

 ご覧の通りとてもプレゼント選びに苦戦している。この時期は寒いので防寒のものを選ぶべきか、学生生活には欠かせない文房具にするべきか、で非常に悩んでいる。

なので、仲の良い部活の先輩に相談したところアドバイスをくれるとの事なので、今学校近くのショッピングモールを見ている最中だ。

 「そんなに悩まなくてもいいんじゃないかなー?私は、直感で選んだものが一番良いと思うよ」

そのアドバイスを受け、先輩の言う通り思い切って自分の直感を信じて、買ってみることにした。

 私が選んだのは、白色がメインのクリスマスカラーのチェック柄のマフラー。彼の暖かく優しいイメージに合うし、何より色が時期にピッタリだ。

 買った後に、クリスマスに着る洋服も一緒に見てもらった。

「これ似合うね。うん、とっても可愛いよ!」と先輩に言って貰えた。正直、我ながら結構可愛いなと思っている。当日が今からとても楽しみだ。


 十二月二十四日、つまり今日の放課後にプレゼントを渡すのだ。今更ながら気に入って貰えなかったらどうしようという不安がやってきた。

 そんなことを考える暇も無く彼がやってきて、

「あのさ、少し早いんだけどクリスマスプレゼント」

と言いながら渡してくれた。

 それは、私が選んだマフラーの色違いだった。

「ありがとう! とっても可愛いね! あのさ、実は私も…」

 と恐る恐る渡すと彼は笑顔で言った

 「凄く嬉しいよ!それにしても、お互い同じ物選ぶなんて事あるんだね」

 喜んでくれた事と同じものを選んでいた事実に溢れるほどの喜びを感じ満面の笑みで彼にこう伝えた

「史弥、それってさ、なんだかとっても素敵だね!」

 すると顔を少し赤らめつつも笑顔で伝えてくれた。

「そう言うことを素直に伝えられる君が一番素敵だよ」

 この言葉を聞いた瞬間、私と彼以外の時間が止まったように感じた。だがその直後に顔がとても熱くなってしまい恥ずかしかった。恥ずかしすぎてその後の記憶は切り取られたかのように、全く覚えていない。

 クリスマス当日は平日なので放課後一旦家に帰ってから、駅前で待ち合わせする事にした。

 

彼氏side

 

 僕は四月にゆきと付き合って、今日初めてのクリスマスがやってきた。

 今日はイルミネーションデートなのだが、その前に僕が尊すぎて死んでしまう。昨日の満面の笑みが本当に可愛すぎて尊死した。

 服装や髪型はこれでいいのか不安にはなってくるが、皆に似合ってると言って貰えたから多分大丈夫…だと思う服は貰ったマフラーと、深緑色のカーディガン、パンツにブーツ、全体的にウィンターカラーで揃えてみた。

  「髪もセットして…よし。いい感じ。普段とは違う感じだけど喜んで貰えるかな?楽しみだな」

 順調に待ち合わせに到着したものは良いものの、楽しみすぎて待ち合わせ時間よりも1時間ほど早く来てしまった。しかし、楽しみだという気持ちでずっと妄想に浸っていたので、本来感じるはずの寒さは一ミリも感じなかった。そこから、あっという間に時間は過ぎ、ゆきがやって来た。

 

 彼女side

 

 とうとうデート当日だ。実は楽しみすぎて一睡も出来なかった。可愛いって言ってもらいたくて、メイクとヘアアレンジは今まで頑張って練習したから大丈夫。服装は、白いコートに貰った赤色のマフラーにした。あとはお気に入りの赤いバックを持ったら準備万端!

 少し緊張もするけどすごく楽しみだな。そう思いつつ待ち合わせ場所に行くと彼が居た。

「ごめん。待った?」と聞くと「僕も今着いた所だよ」と返してくれた。そして「今日は雪の妖精みたいで、とっても可愛いね。メイクも髪型もとっても似合ってるよ」と褒めてくれた。

 なので私も「史弥も、とってもカッコイイね!髪型普段と違うのが新鮮だし似合ってると思うよ!」と言うと彼は、少し照れた顔で「ありがとう。ほ、ほら、人結構居るし早く行こう。」と言いつつ手を握ってくれた。

 イルミネーションはとても綺麗で、幻想的だった。途中でお店に寄ってお揃いのトナカイのカチューシャを買って付けたのはとても楽しかった。

 イルミネーションがある通りを抜け、駅近くのツリーの下で彼はこう言った。

「俺さ、ゆきと出会えて本当に良かったと思ってるんだ。昔は狭くてモノクロな世界だったけれど、出会ってからは、信じられないほどに世界が広がって、色付いて、全てが綺麗に見えるんだ。ゆきに出会えた俺は幸せ者だな。」

 と言われた時、とても嬉しくて、私は正直に

 「私もそうだよ。史弥に出会ってからは、頑張れることも沢山増えたし、毎日が楽しくて、心から本当に幸せ!」

 私がそう返すと彼は、満足そうな笑を零した。そして、何かを決心したかのような、真剣な顔付きで箱を取り出し私に言った。

「花澤ゆきさん、これからは俺と結婚を前提に付き合ってください!」

 彼から渡された箱を開けると、そこにはキラキラと輝く指輪が入っていた。

 私は嬉しさのあまり少し泣いてしまった。彼が心配そうにしていたので、泣きつつも私はしっかりとこう答えた。

「はい。喜んで!」

 その後に彼が「これは偽物だけど、次は絶対に本物の指輪を渡すからそれまで待ってて」と言ってくれた。

 私は、キュンとさせてきたお返しも含め彼に、こう言い放った。

「わかった。まぁ、私はこれで十分だけどね。

 だって今の私は、この世で一番幸せなんだから!」と私は彼にキスをした。


 その瞬間、カラフルなイルミネーションに照らされ舞い散る雪が、純白で優しく冷たい天然の宝石のようで、私たちを祝福しているかのようだった。

 雪の純白と、クリスマスツリーのリボンの赤、それらはまるで、純粋で燃えるような恋心のようだであった。

最後まで見てくださってありがとうございました。

これから頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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