表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Destiny Disaster   作者: いのせんと
9/10

朱雀との出会いII


ーーナイトは森からお父さんが働いている基地まで急いで下った。途中何度もコケたがその度に力強く立ち上がり走り出した。しばらく走りようやくお父さんが働いている基地までついた。


ナイト「ついたけど、どこにいるか分かんない‥」


ーー困惑しているナイトに女性が話しかける。


???「おぼっちゃんどうしたの?」


ナイト「おぼっちゃんって俺のことですか?」


???「そうだけど。」


ナイト「おばさんは誰ですか?」


イーズ「おばさんって何よ!!!私はイーズ!!あんためちゃめちゃ失礼なガキね‥」


ナイト「イーズお姉ちゃんはここで働いてる人?」


イーズ「きゃー!お姉ちゃんって!ぼくー私やっぱそんな若く見える?」


ナイト「単純だな‥」


ーーナイトはからかったことを少しばかり後悔する。


イーズ「そうよ。私はここの第二帝隊で働いてるイーズよ!」


ナイト「オーガ•アーチ、俺のお父さんに会いたいんですけどどこに居ますか?」


イーズ「あなたオーガさんの息子さん?オーガさんは私の直属の上司よ!普通なら要件を聞いて入れるところだけど息子さんなら仕方ないわね。着いてきなさい。」


ーーそう言われるとナイトは基地の中に案内された。基地の中は帝隊の人間が訓練に励む声がどこからともなく聞こえる。


ナイト「みんなすごく頑張ってるね。」


イーズ「当たり前よ。最近、国同士の情勢が悪化してるからもしもの時に備えてみんな訓練してるのよ。おぼっちゃんも将来は帝隊に入るの?」


ナイト「んーー興味はないかなー。」


イーズ「そっかーそれは残念。入ってきたらしこたま鍛えてあげようと思ってたのに‥」


ナイト「怖いよ‥」


ーーナイトとイーズはひと通り話し終えた後、一枚の扉の前に着いた。


イーズ「ここにお父さんがいると思うわ。じゃあ要件終わったら帰るのよ〜。」


ーーそう言うとイーズは去ってしまった。


ナイト「色々まだ聞きたいことあったけど。まぁいっか。」


ーーナイトは目の前の扉を開ける。


???「どうしたの君。」


ーー扉の中には書類を整理する1人の女性が居た。


ナイト「あのーオーガいますか?」


???「君はオーガさんのお子さんなのかな?」


ナイト「はい!そうです。」


ーーその女性は長い白髪を見に纏い、冷めた青い目を持つ美しい女性だった。ナイトは不思議とその女性から目が離せなくなってしまった。


???「オーガさんは今、別の件で出動してるの。何か伝言があれば伝えておくよ。あ、そうそう。私はナスチャ•クマロバ。君の名前は?」


ナイト「俺はナイトって言います。」


ナスチャ「ナイト君はどうしてここに来たの?」


ナイト「あ、そうだ。今、森が大変なんです。緑地に逃げてきた一部の巨人族が森を破壊してるんです!それで朱雀が1人で戦ってて!えーと‥」


ナスチャ「ナイト君落ち着いて。ゆっくりでもちゃんと伝わるから言ってごらん?」


ーーナイトはナスチャの一言で落ち着きを取り戻し、ナスチャに説明をした‥。


ナスチャ「なるほどね‥。それは大変だね。この件はしっかりお父さんには伝えておくからナイト君はしばらくは森には近づいてはダメだよ。」


ナイト「でも、今も朱雀が危ないんです。それに朱雀は俺の命を助けてくれた恩人なんです!絶対に助けたいです。」


ナスチャ「君まで危険な目に遭わせるわけにはいかないよ。だからここでお父さんが帰ってくるまで待てないかな?」


ナイト「待てないです!要件はこれで終わりましたので帰ります!」


ーーすると部屋にあった書類が宙に舞い、次の瞬間ナイトに絡みつく。


ナイト「な、なんだ。紙が体に絡みついて‥」


ナスチャ「大人しくそこで待ってなさい。お父さんももうすぐ帰ってくるから。」


ナイト「そんな悠長なこと言ってる暇は無いんです!そっちがその気なら!」


ーーナイトは静かに胸に手をかざす。


ナイト「炎陣!!!」


ナスチャ「っ!!」


ーーその瞬間、ナイトにまとわりついていた書類が燃え上がる。


ナスチャ「ナイト君!!」


ーーナイトは急いで扉を抜けてきた道を引き返す。


ナスチャ「あーーあ。書類が‥。書き直しか‥。」


ーーナイトは基地を抜けると森へ向けて走った。走りつづけてしばらく。滝のまで着いたナイトは心の中にあった不安が的中する。


ナイト「い、いない。なんで‥」


ーーそこには朱雀の姿がなかった。必死に探すが、声を出しても目を凝らしても見つからない。


ナイト「待っててって言ったのに。絶対何かあったに違いない。奥まで行ってみるしかない。」


ーーナイトはすかさず森の奥まで行くことを決め、森の奥へ走った。走っている最中どこかで朱雀の悲痛な叫びが聞こえてくる。


ナイト「待ってて‥助けに行くから。お願い‥死なないで‥」


ーーナイトは叫び声を頼りに声の場所まで全速力で走った。余りの速さに心臓の鼓動が恐ろしく速くなる。額から大量の汗がこぼれ落ちる。


ーー5分ほどしてようやく声の位置まで着いたナイトの目に絶望が飛び込む。


ーー3人の巨人族とそこには翼が折れ、血溜まりの上に横たわる朱雀の姿が‥


ナイト「朱雀!!どうして‥」


巨人族A「あぁ?誰だおめぇ?この鳥の飼い主か?だったらちゃんと躾けておけよ。この鳥が俺らの仕事を邪魔するんだよー。」


巨人族B「宝玉を渡せば良いのに全然渡さなねーからこうなるんだよ。」


巨人族C「はやく次の場所いきましょう兄貴。」


ナイト「‥す。」


巨人族A「なんてー?」


ナイト「ぶっ殺す!!」


ーーナイトは足から爆炎を吹き出し、その力で巨人族に接近する。


巨人族A「なっ!‥」


ナイト「炎閃‥」


ーー巨人族が言葉を発するよりも前に顔面に炎の拳を叩き込む。巨人族の巨体が吹き飛ぶ。


巨人族B「な、なんだこのガキ‥」


ナイト「お前らはだから異端者なんだよ‥豪炎‥」


巨人族B「うぁぁあああっ!!熱い!熱いぃいいっ!!」


ーーすかさずナイトは2人目を焼く。


ナイト「お前らに同情の余地なんてないよ。」


巨人族C「うわぁぁぁ!!た、たすけてぇ!!」


ナイト「逃すわけないじゃん。」


ーーナイトは逃げようとする巨人族にも容赦なく炎を浴びせる?


ナイト「炎魔の口づけ‥」


巨人族C「な、何をする!!や、やめろ!!!」


ーーナイトの目の前に炎を纏った悪魔が現れ、炎の悪魔が巨人族に口づけをした瞬間、巨人族が内側から燃えて絶命する。


巨人族C「ギャァァア!‥‥‥あ‥‥」


ーー辺りが静まり、焦げ臭さだけがその空間に残る。しばらくして。ナイトは朱雀に駆け寄る。


ナイト「朱雀‥助けられなくてごめん‥本当にごめん‥」


朱雀「‥」


ナイト「君の分まで、君が与えてくれたこの力で‥絶対、絶対!!絶対この森を守るから!」


朱雀「‥」


ーーナイトはしばらく朱雀の横で涙を流した。


ナイト「火だるま‥」


ーーナイトは朱雀の体を火で作ったダルマで浮かせ、石盤の後ろに隠す。


ナイト「朱雀‥必ずこの森を守るね。」


ーーそう言ってナイトは森林が伐採されている地域に朱雀が残した記憶を元に向かう。


ナイト「あの地域に‥この計画を企てたやつがいるのか‥」


ーー数分が経ち、ようやくナイトはその記憶が示す地域に辿り着いた。



人物説明


•イーズ→22歳 エルフ族 O型 1月2日生まれ

趣味食べ歩き 本人はお姉さん感を出しているがまだまだ幼い考えの持ち主。エレメントはベノム(毒を操り、敵戦力を殲滅する。)


•ナスチャ•クマロバ→21歳 血液型不明 10月29日生まれ 白い髪と青い目を持つ美少女。趣味はコスプレ

エレメントは紙(この力により紙を操り、多彩なことを可能にすることができる。)

現在はナイトの父の秘書をしている。


•はぐれものの巨人族→あらゆる犯罪に染めている為、国から常に追われている。


ーーーナイトの技説明ーーー

•炎陣(炎を瞬間的に身に纏い、ダメージを軽減する。)


•炎閃(炎の火力を足から瞬発的に出して相手に接近したのち炎を纏った拳を相手にぶつける技。)


•炎魔の口づけ(炎の悪魔を召喚してその悪魔が敵に口づけをすることで敵を内部から焼き殺す技。エレメントの消費が激しい。)


•火だるま(小さな火のダルマを作り、作業などをさせる補助技。)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ