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金色の月姫  作者: 藤の花
月より舞降りた鬼の姫
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「もぉっ!涼君!!?ビックリしたでしょ」

 

「悪りぃ。でもお前もビックリしすぎだろ(笑」

 

「イキナリ声かけるから」

 

「にしても、朝からおばけはないだろ」

クスクスお腹を抱えて笑われて、澪菜は顔を真っ赤にした。


「恥ずかしい。忘れて」

 


 

彼は、宇佐美涼(ウサミリョウ)

二つ年上の17歳。

ツンツンと髪がたつ茶髪の短髪で、すっきりとしたさわやかな少年。

女の子だったら、カッコイい。男の子だったら、かわいい?って言葉が似合いそうな中性的な、綺麗な顔立ちをしていた。



彼は、幼い頃の唯一澪菜の味方だった。澪菜にとって唯一心許せる友達。

いわゆる、「幼なじみ」なのだ。


「ほら、いつまで座りこんでるんだよ。遅刻するぞ!」

涼は手をそっと出し、澪菜をぐっと引っ張り起こした。

 

 

「ありがと………」

照れながら言う澪菜を見て、涼はにかっと笑った。



「まったく、亀だからな!澪菜は……………んっ予鈴鳴ってるぞ」

耳をすませると、校舎から鐘の音が聞こえる。

 


「大変!涼君!!本当に遅刻するよ」

 

 

「走れ!!!!!!予鈴なんだからまだ間に合う!!」

涼は澪菜の腕を掴みそのまま走り出した。

 

 

全力疾走。

時計を見ると何とか本鈴の二分前に、2階の廊下にまで着いていた。



「そうだ!!今日の放課後なんか予定入ってるか?」



「うぅん?空いてるよ。」

 

「じゃあ、教室で待ってろよ。迎え行くから。」

 

 

「………うん…??」

意味がわからないまま、取り合えず返事をする。

 

 

涼の教室は3階だからここでお別れ。

 

「放課後な!!!!忘れるなよ」

そう言って、涼は3階に急いで駆け上がって行った。

 

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