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金色の月姫  作者: 藤の花
月より舞降りた鬼の姫
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「うーん…」

澪菜は頭を抱えながら、話を整理して見た。

とりあえずここは平安と言う国。日本ではないらしい。

見た感じ、テレビとか本で読んだり、歴史で習った平安時代にそっくりな場所だけど、ちょっと違うみたい。そして、朧は私が月から来た姫だと思っている。

 

 

__異世界?時空を越えて異世界に飛んできた!!?

 

、、、。

 

「いやー!ありえないでしょ」

澪菜は必死で自分の考えを否定するも、そう考えると話のツジツマが合うのに気付いていた。


 

ショックの性か、顔面蒼白し澪菜は急に力が入らなくなった。

 

「大丈夫か?」

朧が心配そうに見ている。

 

「ごめんなさい。突然の事だったから……ビックリして力が入らなくなっちゃって。」

朧はふわっと澪菜を抱き上げると、御簾の内側に連れていった。

 

「少し夜風に当たりすぎたかな。今日はもうゆっくり休みなさい。名残惜しいが、また明日会いに来るよ姫」

そう言うと、微笑んだ。

 

 

朧の笑顔はスゴイ優しくて、こっちまでつられてしまう様な笑顔だ。甘いはちみつの様な。

つられて澪菜も微笑みと、朧は安心し頭を何度かサラサラ撫でて部屋を後にした。


一人で考えたってしょうがない!!

そう。これは夢!!

夢なんだ!!そう思えばきっと夢になる!!

 

 

半ば無理矢理そう自分に言い聞かせ、眠る事にした。

目が覚めれば、元の世界にいて、また学校に行く毎日になる。ちょっと憂鬱だけど涼君がいるから頑張れる。そんな日常に戻れる。

 

 

淡い期待を持ちながら目を閉じた。

とても静かな夜。虫の鳴き声が遠くで聞こえる。

 

 

「おやすみなさい」

澪菜は静かに眠りについた。


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