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詩集

懐かしい音

作者: 入江 涼子

 私はある時に懐かしい音――オルゴールを聞いた。


 綺麗だけど切なくもある。

 あなたはいつかの時にこのオルゴールをくれた。

 まだ、私とあなたが恋人と言えた頃にね。

 けれどあなたはオルゴールだけを私に託して遠くへ去ってしまった。


 それを知った時には凄く悲しくて一晩中泣いたよ。

 あなたとはもう会えないんだね。星の彼方という遠い所へ行ったあなたには。

 ねえ、私は今日も元気にしているよ。

 あなたはどうしているのだろう。不意に気になる。


 濃い草の香りに髪を靡かせる風。外で真夏の暑い中で歩いた。

 私の住む所は片田舎で山に点在する家々に田畑だけだが。

 あなたは気に入っていたね。


 私は今日もこの片田舎で過ごしていく。あなたを忘れないためにも。せめて空からでいいから見守っていてね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] お邪魔します。企画からまいりました。 ちょうど曲の長さくらいで読み終わる量で、短い中にまとめてうまく書かれているのがスゴいと思いました。 言葉の感じが、なんとなく歌謡曲?ポップスの歌詞のよ…
[良い点] 「外で真夏の暑い中で歩いた」 これ、すごくわかります! 特別な何かをするわけではなく、ただ普通の日常を過ごす中のワンシーンが、なんだか後々思い出に残ったりしますよね! そして、そう思…
[良い点] オルゴールの音と田舎の風情がマッチしていると思いました。 彼は遠い空の向こうに行ってしまいましたが、どこかで見守っていることでしょうね。
2021/08/19 22:31 退会済み
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