ある英雄の最初の話
初投稿なので、優しい目で、見てください。後、作者はお豆腐メンタルです。
暑い夏の日のこと
「カイ、今日で、お前を追放する!」
大声が響いた。
これが人生で一番驚いたと思わない。
「え!ラオ、俺が追放!」
「そうだ!お前は、ただの彫刻師なのに、パーティーの報酬を貰っている!それに俺たちのランクは、Sだからザコは要らないからな!彫刻師なんかがいるパーティーは、なめられる!」
「じゃあ、お前たちがよく壊している武器たちの魔法陣の紋章刻みは、どうするんだ!」
「それは、この王都で、一番凄腕の彫刻師に頼むわよ。」
幼馴染のリーナが言った。
「な、リーナまで!でも、俺は、」
「私は、強くて、カッコイイラオ様以外に興味がないのよ!」
俺の声をリーナがさえぎった。確かにラオは、顔は良いが強いとは言えないと思う。
そして、俺を追放するのは、ラオがハーレムパーティーを作りたいのもその理由だと思う。
「もうお前は、お払い箱だ!じゃあな!」
俺は、部屋を追い出された。
「やった!やっと自由に活動出来る!」
ただ単に休暇がてらに入ったが、意外と長くいてしまった。まぁ彫刻師が極められたから良しとしよう。
「しかし、あいつらのところはともかく、パーティーは面白そうだな。ソロランクとパーティーランクは別だが、最初からもいいな。」
しかし、あいつらの性格を知っていて良かったと思う。知らないと変に対抗していたかもしれないからな。
「よーし、頑張るぞ!」
この時はまだ誰も知らなかった。実はカイの彫刻は、古代の書物に書いている魔法陣を掘っていたのだ。その魔法陣は、自分の力を10倍にする能力だった。この力を失ったあのパーティーは、いずれか落ちぶれるだろう。これは、いつかに語り継がれる英雄の最初の話。
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