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三話 スマホで写真を撮られたんです

三話 スマホで写真を撮られたんです


 要は想にしてもらった仕掛けのことなど忘れるほど疲れ切っていた。都の束縛問題が蒸し返されたからだ。


 都の中で答えが決まっているので、想が反対意見をいくら言っても折れない。


 見かねて助け舟をおそるおそる出すと攻撃が要のほうに来た。それが想に対してよりも強めなのが納得できない。


 かと言って口で勝てるわけはないのでおとなしく怒りの嵐が過ぎ去るまで黙っていた。


 想からは後でSNSで謝られた。都のガス抜きに利用してすまないと。


 事実、都はスッキリした顔で、想と一緒に帰っていった。喫茶店の支払いを残して。


「今日は厄日だ」


 要は家に帰ると早めに眠った。



 朝起きるとスマホが床に置かれていて、危うく踏みそうになった。そればかりか、スマホの充電が数%になっていて、すぐに充電器と繋ぐ羽目に。


 確実に使われている。想のアプリが動いていれば、写真が残っているはずだ。

 

 よく撮る某店の新作ハンバーガーの写真の中に女性のアップが映っている写真を探し当てた。


 しかしこの写真がおかしい。アップなのにスマホに胴体の全てが映っていたのである。


 普通スマホの画面に映るのは胸から上で、そこから下を映すとアップにはならない。


 だが要が注目したのはそこではなかった。


「かわいい……」


 要は彼女に一目惚れした。


 

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