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物語はストーリーへ

      金の剣、銀の剣


 

 この世界には伝説の金の剣と、銀の剣があった。

ある冒険者は伝説の金の剣を手に入れた。

そしてある探検家は銀の剣を手に入れた。


 金と銀、優劣を付けるなら金の剣が強く、鋭い刃であった。

 一方、銀の剣は、世界最強の剣である聖剣エクスカリバーとほぼ同等に位置する剣であった。


 金の剣を持った冒険者、アレックス(黄金の世界の神)は「私は人間の中で最強に等しいのだ」と言わんとし、世界の各地を巡り、

冒険家として己の正義の思う儘に、己が半生を用い、自分の世界を創っていった。


 金の剣で出来た世界は世界に安寧を齎した。

 物質や資源そして自然にあふれた、この世の天国が構築されたのだ。


だが銀の剣は、その金の世界の物を破壊することが出来た。金の剣で構築された世界は、銀の剣を許さなかった。


 銀の剣を所持したのは希代の探検家、ロジャーズだった。ロジャーズ曰く、


「銀の剣は、金の剣の世界の秩序が壊れた時に用いられる次世代の剣だ」


と「黄金と釈銀戦争」の長い戦争のあとに、平和のシンボルとして、『黄金の世界、平穏と繁栄の証』として封印された。


 時は流れ100年後――――――


 黄金の世界は黄金期であり絶頂最中と言わんばかりだった。城や街の栄えもよく、商業も発展し、国々同じような幸福で満ち溢れていた。


 

 平和の象徴とし自らの剣を封印し散っていったロジャーズも、

 「黄金の世界」そのものを金の剣一本で造り上げたアレックスは、二人の英雄の像として、称えられていた。


この世界が終わることを想定して、黄金の世界から、釈銀の世界へ移行するのは悪ではない。というのが、黄金の世界の法律であった。


 この時代を生きる若者に焦点を当ててみる。若者の名はナルハ・グリップ。


 朝起きてすることはリンゴを齧りながら身なりを整える。整容をして、仕事へ向かう――――――


黄金の世界のすばらしさ、それは黄金の剣がもたらす温寧である。

 この黄金の剣はある王室の一番最奥に秘められており、若者が仕事に行くことの戸惑いや緊張感さえもコントロールされていることであった。

若者はまだ13才だった。


 金の剣の危険性を説く釈銀主義者の識者さえも抱擁するこの黄金の剣は、アレックスの手によって世界を天国に変えて見せた。

 皮肉にもロジャーズの降伏宣言時の次世代の剣という物までも包括し、与えられた、即ち天国であった。


世の中は全く紛争も起こることも、嫉妬や妬みを利用した民事の事件に巻き込まれることもない世界だった。


 人間の悪の部分を削ぎ落とすことが、金の剣には可能だった。それが正義であったため、銀の剣は次世代のものとなっていた。


この世界の人間を黄金の革命とし全てを変えたアレックス。


 釈銀世界へ移行する迄の脅威は、何も無かった……



釈銀の世界編へ続く――――――

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