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体の勇者は元引きこもり  作者: 赤赤 サササ
〜第1章〜スタート編
2/20

第2話 始め編 レベル上げ

2話です。

ギルドで職業(勇者)の手続きを終えた俺は、早速冒険者になったので近くの草原で軽くレベル上げをすることにした。

いやーそれにしてもこの草原は広い。この草原は、扇状に広がっていて、ここから一番端側までを百の区間に分けられている。まあ、ダンジョンみたいなものだ。それで、一から三十区間までが初区間、三十一から五十までが中区間、それ以降は超区間となっている。

まあ、実際、百を超える区間もあるようで、それを絶区間とか、壊区間とか言われているらしい。

で、俺は今初級中の初級の第一区間でモンスターを狩っていた。言わばレベル上げだ。


「とりゃーー。」


俺は全速力でスライムに攻撃しに行く。

手を素早く使いこなして、手をスライムの方に伸ばし、スライムの顎の部分をグーパンで殴った。

するとスライムはふぎゃーーという感じで、空の彼方まで飛んで行ってしまった。

遠くの遠くまで。

本当、最初のモンスターはスライムでかつ雑魚でないとな。

なんだかボールをバットで打つ感触だった。

スライムは彼方まで飛んでしまったけど倒したらしい。

経験値が上がったのだから。


先程のように、今は手足がビヨーーンと伸びるだけでザ・体の勇者までには至らないけれど、レベルを上げればまた違った技を習得できるとアレンが言っていた。

最大級のは……やっぱり言わないでおこう。

よし、これからもっと凄い技を習得できるように……信じよう。


数時間後


俺はレベル4まで上がった。(レベルの限度はなんと10000レベル!! マジ半端ねえわ)

だけど特に技が増えたわけではなかった。

あと、知性と幸運度は上がらなかった。

(もちろんそれ以外は上がったけど)

辺りはもう夕方だった。

児童はもう帰る時間だと言うのにまだ公園で無邪気に遊んでいる子供(子猫?子エルフ?)がいた。とても元気でよろしい。

そして俺はと言うと、レベル上げで疲れたため、冒険者ギルドの食堂に行くところだった。

「まあ、今日はもう遅いし宿で休むか。」

そう呟くと俺は大変なことを思い出す。

それはもうとても大事な大事なことだった。

今やビジネス社会では命の次に大事なものと言っても良いという物がこの世界に来た衝撃で脳内から見事に放り投げられていた。

その正体は……


「俺、所持金0じゃね。」

そう、金だ。金が無いのだ。

生きていくための金がない。

俺はなんてバカなんだ。

とりあえず俺は、金がどこで手に入るか考えた。

「金なんてどこで手に入るんだ。今はスライムから出た経験石(緑色で宝石のように輝いている石。鑑定したらものすごい値段で売れそうだな)しかないんだけどな……」

そして脳の片隅にあった確かな記憶の中を必死に探った。ん?

「あっ、確かギルドに『経験石交換所』とかあった気がするな。よし、一旦ギルドの交換所に行こっか。」

ということで俺はギルドに戻って経験石交換所に向かうことにした。


ギルドに戻ると食堂で冒険者達が宴会

をしていた。

わいわいがやがやと。

多分あれは冒険者の人達の宴会だろうな。

俺はそう思ってその様子をじっと見ていると、ある冒険者が俺に話しかけた。

体が結構大きくてごつかったので、少し俺はビビってしまった。

「よお、お前見かけない顔だけどもしかして新入りか?」

「そ、そうです。なんだかここに召喚されて勇者になって、まだ慣れなくて…」

何かかしこまってしまうな。

「おお、なんだ、まだ召喚者がいたのか。まあ、最初のうちはまだ慣れないだろうけど、しっかり強くなれるから気にすんなよ、お前。」

そう冒険者は言って俺の肩を手で二回叩き、再び騒がしい方に戻っていった。

なんだか元気づけられた気分だな。

それにしても俺が召喚者だということを知っても驚かなかったな。

俺はてっきり……

「え、えええぇぇぇえ!!!!!!

しょ、召喚者!!え、まだこんなところに召喚者が……あ、あのー……

さ、サインください!!」

なんて言うと思ってペンも用意してしまったよ。

ま、そんな馬鹿げた話あるはずないけど。

て、いや、俺はギルドに何しにきたんだっけ……あっそうだ、経験石を金に交換するんだった。

すっかり忘れていた。

俺は交換所に……行かなかった。

誰かに声をかけられた。

「あんた、なかなか見どころありそうですな。」

そう耳元でささやかれた時、俺はぱっと後ろを見たが誰もいない。

「今のはいったい……」

そんな不思議なこともあったけど、

今度こそ交換所に行ったけど……

プロフィールカードをなくした。

あれが無ければ金に交換することが出来ないのだ。

スススススス……

俺は足音がする方に手を伸ばした。

すると手になにか捕まえた。

その手の中には小さな女の子がいて、俺の手は女の子の腕を掴んでいた。

女の子の手には俺のプロフィールカードおぉがあったので、無理矢理だったがカードを取り返した。

女の子は泣いていたけど気にしない気にしない。

さあ今度こそ交換所で金をGET……できなかった。

普通に壊れていた。

結局、隣の交換所を使うことにした。

見た目、それに中身まで完全にATMだった。

『金を振り込む』と『金を取り出す』という選択肢があった。

あれ、経験石を使って一気に金を手に入ることはできないのか。

と思ったけどそうでもなかった。

このプロフィールカード、マジでクレジットカードの様らしい。

支払いはこのプロフィールカード兼クレジットカードで行うらしい。

通貨っていうものは無いんだな。

超ビジネスじゃん。こんなのだったらスマホがあってもおかしくないよ。

取り敢えず俺は『金を振り込む』を押して、全ての経験石を経験石挿入機に入れて、俺の所持金は……150Kだった。

150Kは約30000円くらいの金額だと思う。

ちなみに"K"は「ケア」と言うらしい。


俺はその後はギルドで夕食を済ました。

メニューは唐揚げとサラダとご飯。

味は日本と変わらなかった。ていうかここ日本!?ていうくらい味には変化が無かった。

ちなみに唐揚げの肉は鶏肉だったのだけど、ニワトリではなかった。

なんの鳥かは秘密だ。

夕食を済ました俺は50Kで宿を借りてすぐに寝た。

今日はまじで疲れたわ。

異世界転移だの勇者だの、もう色々頭がこんがらがって何が何だかわからない。

明日は何をしようか。

ま、それは明日にでも考えるか。

こうして俺の二日目は終わった。

語彙とか言葉使いとかもし冒しかったら

コメントで伝えてください。

お願いします。

ていうか冒しかったらちゃうやろ!

また、カクヨム版では結構内容があっさりしていると思います。

でもそれは一切内容は変えません。

宜しくお願いします。


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