表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精神大丈部  作者: パンダ
1/1

フェレットと茶色いタンス

春の少し肌寒い朝、鳥のさえずる静かな時に破壊音が響きわたる。まだ薄暗い部屋のベッドに横たわるフェレット。

「……おい、これでいくつ目だよ………」

ため息混じりにそう言う――フェレット


「……わからない」


「ちょうど20個達成。目標じゃないけどおめでとう

目覚ましに謝って」


ごめん、と部屋の中央の――タンスが言った


茶色の年季の入った縦長のタンスである

その前には無惨にくだけ散った黄色の目覚まし時計


「ほら蒼太、もうそろそろ起きないと」


フェレットはそろりとベッドを降りてタンスへ近づき扉を引っ掻く

返事はない フェレットはイラつきはじめた


「ねぇ、フェレットの歯はね、結構鋭いんだ」


タンスは勢いよく開いた そして芋虫が倒れ出てきた

黒の寝袋である チャックから青年がひょっこり顔を出した


「やあ、鬼畜フェレット」

「やあ、寝袋芋虫」


モソモソと寝袋から這い出している芋虫―蒼太を横目で見るとフェレットは壁に空いた穴から出ていった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ