第21話
僕たちは、二人が出かけるのを見送ったあと、迎えに来た馬車に乗ってお家へと帰った。
家に着くと、執事さんが僕たちの帰りを出迎えてくれた。
「シオン坊っちゃまリューセー様お帰りなさいませ」
「今からリューセーの魔法訓練をしたいけど場所は空いてる?」
「はい。出発前に仰った通りに場所は空けておきました。」
「ありがとう!それじゃぁリューセー行こっか」
僕はシオンお兄ちゃんが歩き出したので、その後について行った。
魔法かー、僕は水魔法と光魔法が使えるから治癒魔法とかが使えるのかな?
「リューセー着いたぞ」
考え事をして歩いていたため、知らないうちに場所に着いていたみたいだった。あー!ここへの行き方を見ていなかった。
シオンお兄ちゃんが目の前にある扉を開けると、今から僕たちが訓練をしようとしていた場所に一人、人がたっていた。
『シオンお兄ちゃん、誰かいるよ?』
「あの人は俺が読んだから大丈夫だよ」
シオンお兄ちゃんはそう返答しなが、待っていた人の場所まで歩いて行った。
僕たちを待っていたのは、30代ぐらいの男性だった。
僕たちが着くと、男性が挨拶をしてきた。
「本日はよろしくお願いします」
『よろしくお願いします』
僕が挨拶をすると、自己紹介が始まった。
男性は、ハイスと言ってバンウォール家に使える魔術師団の団長を務めている偉い人らしい。
ハイスさんは僕がここにお世話になる間は魔法の訓練をてくれるらしい。
ハイスさんに申し訳ないと言ったら、代わりに特別報酬を貰ってるからこちらとしては嬉しいと言われた。
「じゃあとりあえず今日は、魔力を感じる訓練をしよっか」
『魔力?』
「リューセーはあれだよ、スキルを使った時に身体の中でなにか暖かいものを感じなかった?」
『暖かいものか...』
ハイスさんが言うには、魔力を感じるのは早ければ1日で遅い人は1週間かかることもあるらしい。中には1ヶ月かかる人もいるが、それはほぼ才能がないらしい。
シオンお兄ちゃんは、魔力を1日で感じれたらしい。
やっぱりすごい!
僕は、スキルをつかうときをを思い出しながら魔力の暖かいものを探してみた。
『んー、どこだろう?』
「魔力はね、身体中にあって通常時は大体お腹らへんに魔力を貯める器みたいなものがあるんだよ」
『そうなんだ』
僕はもう一度、ハイスさんが言ったことを意識しながらやってみた。
すると、お腹の奥からではなく身体中から魔力のような感じがした。その身体中の魔力は、外の空気から魔力をとりだし僕の身体を循環していた。
ハイスさんが言っていたのとは違うけど多分これだろう。
『ハイスさん多分魔力を感じ取れました』
「本当かい?もう感じとれたのか?
それじゃぁ、確認するために俺の魔力を1回リューセーに流してみるね」
ハイスさんが僕にそう言うと、僕の手を握り魔力を流してきた。
僕は身体の中の魔力を意識してハイスさんの魔力を感知すると、何故かハイスさんの魔力を反発してしまった。
「ガハッ」
ハイスさんは魔力の反発の衝撃によって吐血をして地面に倒れてこんでしまった。
「ハイスさん大丈夫ですか」
シオンお兄ちゃんは1度息をあるか確認して、急いでお医者さんを呼びに行ってくれた。
その間僕は目に涙を浮かべながらハイスさんのことを見ていると、騒ぎを聞き付けたアルベルトさんが勢いよく訓練所に来た。
『アルベルトさん。ハイスさんが..』
僕は涙目になりながらアルベルトさんに泣きついた。
アルベルトさんは、ハイスさんなら大丈夫だ。と僕に言い聞かせながら僕の心配をしてくれた。
僕がしばらくアルベルトさんに泣きついているとシオンお兄ちゃんがお医者さんを連れて訓練所に帰ってきた。
なのでハイスさんを、専門のお医者さんに任せて僕の今日の魔法訓練はお休みとなった。
その後僕たちは、1度汗を流してこいとアルベルトさんに言われたので目をこすりながらお風呂へと向かった。
お風呂に入ってもまだ不安な僕に
「シオンは何も悪くないから大丈夫だよ」
「向こうは魔法のプロだから」
などと、シオンお兄ちゃんは僕が安心出来るように沢山やさしい言葉をかけてくれた。
そして、僕たちが風呂から出て僕が落ち着くと、アルベルトさんが事故当時の状況を知りたいと呼び出された。
「来てくれてありがとうね。ちょっと辛いかもしれないけど先程何があったか教えてくれる?」
そうアルベルトさんに言われると、僕はまた涙目になりながらもシオンお兄ちゃんが背中をさすってくれたので何とか当時の状況を説明した。
「魔力を流したら反発したか...聞いたことないな?
よし。とりあえずありがとう。少しこちらで調べてみるよ」
アルベルトさんは何か気になることがあったようで一人ブツブツと喋ったあと、僕たちの用は終わったらしく解散となった。
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