第10話
十数分ほど馬車に揺られながら窓から外の景色を見ていると、街に入ってきた時に見た領主の大きな邸宅の前で馬車が止まった。
すると 門が開き大きな家の敷地内へと入っていった。
ということは、ここがシオンお兄ちゃんのお家ということだろう。
馬車の扉が開き、馬車から降りて改めて見て思ったがこの領主の館めちゃくちゃでかい。
というか、領主ということはさっき言っていたけど大きい貴族じゃないって嘘でしょ。
『シオンお兄ちゃん本当にそんなに大きい貴族じゃないの?』
僕がそう聞くと、シオンお兄ちゃんは大きくないよ?と、言っていた。
けれど隣に居た執事がシオンお兄ちゃんの返答に笑っていたような気がしたが気の所為だろう。多分。そうだよね?
とりあえず家に入ると、たくさんのメイドが居た。
そりゃいるだろうけどやっぱり本物のメイドを見ると感慨深いものもある。
それに中に入ってみても、とても大きく分からないけど高そうな絵や芸術品などがたくさん飾られている。
「リューセー夜ご飯の時に家族に紹介するからそれまでに体を洗おうか。」
僕が家の中を見ていると、シオンお兄ちゃんが衝撃なことを行ってきた。まぁ確かに家に泊まらせてもらうし家族に紹介はわかるけどご飯も一緒に食べるって…
日本じゃ普通の一般人だったからマナーとか全然分からないしどうしよう。
シオンお兄ちゃんは2度も否定したけど領主ってことは絶対大きい貴族だろうし、マナーがダメだったらこの街出禁になっちゃうかも。
そう考えていると、
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ」
『えっ?なんでわかった?』
「顔に出てたよ。笑」
顔に出てた?日本にいた頃は、龍聖は何考えているか分からないとか言われてたけどシオンお兄ちゃんは貴族なので人の気持ちの変化などに気づきやすいのかな?
(龍聖は気づいてないが、この世界に来てから心が体の年齢へとへんかしていっている。その例として龍聖の一人称が俺から僕に変わったり幼くなっている。)
『僕は、一人で入れます。』
「ダメです。私たちはシオン様にリューセー様を洗うように仰せつかってますので。」
「大丈夫です!」
「ダメです私たちにリューセー様の体の隅から隅までドゅへへ...洗わせてください。それと、リューセー様はまだ5歳なので一人で入るのは危ないです。しかも、せっかくじゃんけんで勝ったんだから…ドゅへ..」
とりあえず何故こんな言い合いの状況になっているか説明しよう。シオンお兄ちゃん風呂に入るように言われたので風呂まで案内してもらった。
僕はひとりで入ろうとすると、メイドたちがシオンお兄ちゃんに指示されたから僕が風呂に入るのを手伝うと言うのだ。
僕の今の見た目が5歳とは言え、中身は高校生だ。
それなのに、裸を見られ洗われると言うのは恥ずか死する。
なので説得を試みるがメイド達が何故か全力で説得してくるので逆に押し通されてしまった。
『もうお婿に行けない。』
そう思いながら、ぼくは風呂に入った。
「おぉ。リューセー綺麗になったな。」
「それじゃあ、晩餐に行くために着替えるよ」
シオンお兄ちゃんがそう言うと、またメイド達がたくさんの服をもって出てきた。
『これ全部来てみるの?』
「そうだ。リューセーに似合うのを急いで作ってもらったから。」
作ってもらった?この短期間で10着程を。すご!!
でも、着る服は1着だから持ってくるのは1つでいいでしょ。僕は、そう思いながらメイドたちの着せ替え人形にさせられた。
「よし。服決まったな」
『もうヘトヘトだよ』
「大丈夫だ。それじゃあ行くぞ。」
そう言い僕は、シオンお兄ちゃんに手を繋がれながら晩餐へと向かった。
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