飛べました!
「ほへーー」
高木さんは口をあんぐり開けたままフリーズしてしまった。
「高木さん、大丈夫?」
「あ!ごめん。あまりにも突拍子のない話しで理解するのに時間かかった」
「信じてくれる?」
「信じられないけど信じる!そのスーツがすごいのは実際に見てたしね。ねえ、このスーツって他に何ができるのかな?」
「うーん、それがよくわからないんだ。説明書もついてなくて」
「あのさ......空とか飛べたりする? もしできるんだったら一緒に飛んでみたいなー」
こうして再び外に出た僕達はスーツが飛べるのかどうか試してみることにした。
「よし!やってみる! トウ!!」
僕が地面を思い切り蹴ると、体がすごい勢いで宙に舞った。どれくらい飛んでいたのか?しばらくして地上に戻ってきた。
高木さんはそんな僕をみてパチパチと拍手をしている。
「すごい、すごい!でもこれってジャンプだよね?私がみたいのはこう!こうやって空を飛ぶの」
高木さんは両手を突き出してくるくると回った。
「うーん、いったいどうすれば」
「頭の中でイメージしてみればいいんじゃない?」
「そんなもんかな?」
「案外そんなもんだよ」
僕は飛べ!飛べ!と頭の中で必死に念じた。するとどうだろう。背中にピンク色のマントが出現した。
よし!なんかいけそうな気がする!
僕は天に向かって両手を挙げた。すると体がゆっくりと浮き上がりはじめた。
「浮いてる!浮いてるよ!早川くん!あともう少し!頑張って!」
高木さんの声援をうけた僕は元気100倍。そのままスピードをつけ遂に飛ぶことに成功した!
すごい!なんだこれは!
僕は工場跡地付近を軽く一周した。
そして元の場所に着地すると高木さんが駆け寄ってきた。
「やったね!早川くん!!」
「うん!やった!僕、空を飛んだ!!飛んだんだー!!」
「じゃあはい」
高木さんは僕に向かって両手を突き出してきた。
「今度は私も連れてって」




