表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーロースーツを手に入れたらクラスのマドンナと仲良くなりました  作者: ウルトラサイダー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/7

コーラヲクダサイ

 その異形の生物がどのような姿をしているのか。僕の少ないボキャブラリーを駆使して説明しよう。


 顔の形状はお花に似ている。しかもチューリップやアジサイのように明るいかんじではなくラフレシアのような毒毒しいかんじの花だ。目はなくかわりに無数の牙が顔のほとんどを占めている。体つきは人間のそれに近いのだが全体的に細長く、少しさわれば折れそうなほどだった。


 その化け物はうめきながら僕を見ている。


 はやく逃げなければ.....


 本能で危険を察知した僕は化け物から背を向け、走りだそうとした。しかしその時......


「タ......ス.....ケ......テ」


 その言葉をきいて僕の体はぴくりと止まった。

走れ!走れ!あれは嘘に決まってる。そのまま近づいた僕を食べるつもりに違いない。


 もし苦しんでいるのが本当だとしてもあんな化け物を助けてなんになる?元気になったらやっぱり僕を食べるに違いない。


「タ......ス......ケ......テ」


 僕は大きなため息をついた。どうやら僕は自分が思っているよりいいやつらしい。


「大丈夫か?立てるか?」


 僕は化け物に肩をかすとベンチへと座らせた。


「コーラ......ガ.....ノ......ミ......タ......イ......」


「コーラ??」


 僕は耳を疑った。こんな見た目のやつから発せられるとは思えない単語だ。


「ちょっと待ってろ」


 僕は近くの自販機でコーラを買った。知らないうちに180円になっておりなんとなく悲しくなった。


「ほら、買ってきたぞ。飲めるか?」


「ノ.....マ.....シ......テ」


 なんてわがままなやつだ。


 ぼくはとりあえずほぼ顔と言っていい大きな口の中にコーラをドボドボと注ぎ込んだ。するとどうだろう?さっきまでしょぼくれていた化け物はみるみるうちに元気になった。


「アリガトウ、タスカリマシタ。ヤハリコーラハバンノウノクスリデス」


「別にいいけど.....君はいったい何者なんだい?」


「ワタシハコスモスセイジン。アルシメイヲオビテチキュウニキマシタ」


 なんと僕の目の前にいるのは宇宙人らしい。コスモス星人、コスモスは花もあれば、秩序という意味もある。こんなにコスモスという名前が似合わないやつもいないだろうなぁ 


 僕はそんなどうでもいいことを考えながら宇宙人とのファーストコンタクトを果たしてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ