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そして瞳を閉じたまま立ち上がると、テーブルの上に会った果物ナイフを取り上げ、目の前の一人の喉を深く刺した。

刺された男は声を上げることもなく、血しぶきをあげながら倒れた。

「ぎゃーっ」

「うわーっ」

「なんだなんだ」

狭い寮の部屋は阿鼻叫喚。

その中で男は周りの人間を次々とめった刺しにし、結局その男以外の五人が死んだ。

そしてその男はそのまま姿を消し、それ以来姿を消したという。

そして今も見つかっていない。

そんな噂だ。

――まったく、なあ。

その場にいた五人が死に、殺した男は行方知れず。

にもかかわらずその場の状況が、何があったのかが、細かく語られている。

いったい誰がそれを伝えたというのだ。

よくある語り部が誰もいないはずの怖い都市伝説だ。

おまけに事実と伝えられているが、この日本において一度に五人も殺されたら、それは犯罪史に残る大事件だ。

でもこの寮でこの土地でそんな事件があったなんて、一度も聞いたことがないし、ネットで調べてもまるで出てこない。

――取るに足らない噂か。

そんなわけで、信憑性のない噂となっていた。

それなのになんでそんな噂がこの寮に長年語られ続けているのか、それを誰が言いだしたのかはよくわかっていないが。

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