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プロテイン桃太郎

プロテイン桃太郎


 むかしむかしあるところ、

 プロテイン桃太郎がおりました。

 おじいさんとおばあさんのケツを

 腹筋みたいに割って暮らしておりました。


 あるときプロテイン桃太郎が

 大会に出張しているときに

 鬼がおじいさんとおばあさんを拉致りました


 プロテイン桃太郎は鬼退治に行きました。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 犬だ。


 「もーもたろさん、ももたろさん

  おこしにつけた きびだんご」

 「きびだんごではない

 プロテインだ」

 「あっはい」


 犬はプロテインを食わされて

 泣く泣くプロテイン桃太郎に着いて行きました。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 猿だ。


 「もーもたろさん、ももたろさん

  おこしにつけた きびだんご」

 「きびだんごではない

 プロテインだ」

 「あっはい」


 猿はプロテインを食わされて

 泣く泣くプロテイン桃太郎に着いて行きました。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 雉だ。


 「もーもたろさん、ももたろさん

  おこしにつけた きびだんご」

 「きびだんごではない

  プロテインだ」

 「あっはい」


 雉はプロテインを食わされて

 泣く泣くプロテイン桃太郎に着いて行きました。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 海だ。

 海を泳いで鬼ヶ島に行く必要がある。


 「泳ぐぞ」

 「え、船は?」

 「何を言ってる。泳いだほうがトレーニングになるだろう」

 「ひえー」


 プロテイン桃太郎はクロールで海を爆走しました。

 犬、猿、雉は、泳いだ後に死にそうな目になりました。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 鬼ヶ島には鬼がいました。

 半裸でマッチョなゴリゴリの巨漢です。

 いかにも強そうな鬼ですが、

 プロテイン桃太郎が百裂拳を放つと、

 鬼たちは爆発四散して即死しました。


 「つまらん。トレーニングが足りないぞ

  いったい何しに来たんだ」


 プロテイン桃太郎が不機嫌になっていると

 奥からボスがやってきた。


 「貴様、よくも我々の仲間を」

 「ほう。少しは楽しめそうだ」


 プロテイン桃太郎とボス鬼の

 熱烈激烈デスマッチが始まった。


 両者共に拳で肉肌を切り裂き、

 血と汗を飛び散らせて地獄の演舞を踊り、

 やがて14日目の黄昏時

 海に太陽が半分沈んだその瞬間、

 プロテイン桃太郎の限界ギリギリパンチが

 ボス鬼の顎にクリティカルヒットして

 勝負がつきました。


 プロテイン桃太郎は鬼の脳と心臓を潰して

 野生のライオンの咆哮を上げました。


 「グオオオオオオオオオオオ」


 犬、猿、雉は恐怖のあまり卒倒しました。


 プロテイン桃太郎は強者を倒して満足し、


 おじいさん、おばあさん、仲間、財宝、みんな忘れてジムに帰ってしまいましたとさ。


 めでたし めでたし

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