1/1
エピソード3
宇宙に飛び出した人間と地球に残った人たちの戦争。
ナナミ少年は、月面軍の人型兵器と戦わざるを得なくなった・・・
地球合同軍の地下秘密格納庫内。
地球合同軍の人型兵器スコルピオンXのコクピットは、せまかった。
「体が密着するー」
学生服姿のナナミは、少し年上のお姉さん兵士にシートにすわらされた。
「なに喜んでるの!」
Fカップの胸が目立つマルチナ2等兵は、シートの後ろに落ち着いた。
地上の攻撃の振動が伝わってきた。
「近い。早く、Xシステムのゴーグルをつけて」
金髪美人さんの指示でナナミは、Xシステムを起動した。
「ただのVRゴーグルじゃん」
「それは言わない!スコルピオンX行けます、と言いなさい」
「ヤだ。戦うなんて」
「しょうがない子・・・」
マルチナは赤いぷっくりとした唇を少年の唇に重ねた。
「わっ!ファーストキス奪われた!」
ナナミ君は、喜んだ。
(つづく)