収束
二人は驚いたように顔を向けて構えたがそこにはカーミラが立っており
「皇子にフィオレンティーナ姫」
少し前にオズワンドの者が皇子と貴方様を部屋に監禁しているので連れてくるようにと
「…しかし、廊下にも何処にも兵士がおらず戸惑っておりました」
フィオレンティーナは彼女に
「城で皇子に敵対していない人々を連れて城外へ逃げて身を守ってください」
と告げた。
カーミラは頷いて
「かしこまりました」
全員を外へと誘導いたします
「私たちのことは気になさらずにお二人はどうか無事に脱出を」
フィオレンティーナ姫どうかジョン皇子をよろしくお願いいたします
と頭を下げると踵を返して立ち去った。
フィオレンティーナは頷き
「参りましょう、ジョン皇子」
貴方がいなければ北は、アイスノーズは崩壊します
と告げた。
ジョンは頷き
「行こう」
と二人は気絶した三人を縛り、隠し通路から王都の外を目指して足を進めた。
王都の中と外と。
一触即発の状態であった。
カーミラたちは城を出るとラグの元へ身を寄せた。
ラグは驚きつつも
「あー、元気な奴は万が一の時は手伝えよ」
匿ってやるんだからなぁ
とぼやいた。
カーミラはホホホと笑うと
「任せなさい」
と告げ、付いてきた侍女たちを見た。
彼女たちはグッと任せろポーズをしたのである。
フィオレンティーナとジョンは隠し通路を進みルイスが抜けロッシュが待っている一軒家の地下の部屋へとたどり着いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




