収束
ジョンは慌てて
「待て」
と呼び止めた。
嘘だとばれればフィオレンティーナの命はない。
フィオレンティーナはにっこり微笑むと
「ジョン皇子、落ち着いてください」
私はアーサー皇子の指示をいただいただけなのでご心配ありません
と言い、息を吸い込むと覚悟を決めて両手を組み合わせた。
そんな指示など出ていない。
ここで終わるかもしれない。
だが。
それも覚悟の上である。
暫くしてアーサー皇子とクラーク公爵とヒューズ子爵とオズワンドの男が姿を見せた。
オズワンドの男はアーサーを見ると
「皇子、ジョン皇子を連れてくるように指示を出しただけでは?」
と見た。
アーサーはふっと笑うと
「いや、確かに俺がこの侍女にジョン皇子の身なりを整えさせるように指示をした」
と告げた。
男は顔を顰め
「本来はこのアイスノーズのことは私が一任されていたはずでは?」
と呟いた。
アーサーはそれに腕を組むと
「私が中央と南の動きを察知してお前に先手を打って他の公爵たちを抑えるように言っておいたのに…このざまでは」
あの方は何と言うか
と返した。
「そうだろ?ウッド公爵」
男は蒼褪めると
「…それは」
と呟いた。
アーサーはフィオレンティーナを見ると
「今王都を前に軍を広げている者達に呼びかけてもらわないとならない」
その為にもジョン皇子には皇子らしい出で立ちで無事であることとオズワンドと共に未来を拓く意思があることを宣言してもらわないとな
とニヤリと笑った。
ウッド公爵はそれに
「…そう言うことでしたか」
と呟いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




