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フィオレンティーナの素性
『彼女はサザンドラの10重臣の内の爵位を持つ5つの家を断絶させた令嬢だ』
カイルの言葉にロイとロッシュは目を見開いて立ち尽くした。
一つの国の半数の重臣の家系を断絶させるとはどんな令嬢だ!?と叫びたくなったとしても間違いではない。
日頃は冷静沈着でカイルの片腕として内政を取り仕切っているロイもこの話には驚きのあまり開いた口が塞がらない状態であった。
「な、なんて悪徳令嬢を連れて帰ってきたんですか!?」
カイル!!
と、皇子と言う言葉を忘れて叫んだ。
ロッシュは目を見開いたまま言葉を発することはなかったが内心どう反応して良いのか分からなかったのである。
まさに『なんて女性を連れて帰ってこられたのですか!?』と驚いていたのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。