背中の紋章の変化
カイルはフムッと腕を組み
「確かに、そうだな」
と呟いた。
アルフレッドも頷いた。
「確かにそう考えられる」
そう呟いた。
カイルはアルフレッドとフィオレンティーナを見て
「だが、時間がないことに違いはない」
それと北で会談を開くことが難しいことも間違いない
と告げた。
フィオレンティーナはそれに異をとなることはしなかった。
カイルは密書を見つめ
「ただ一つ言えることは」
もしフィオレンティーナの考えが正しいとすれば
「恐らくジョン皇子は俺達と同じ考えを持っていると考えることが出来る」
と告げた。
「ジョン皇子が内乱を起こすつもりならば俺達二人とジョン皇子の間に亀裂を走らせるようなことをする必要もないし」
それこそオズワンドと北が同時に兵をあげれば済む話だ
フィオレンティーナは「そうね」と答えた。
アルフレッドも頷いた。
フィオレンティーナは不意にアルフレッドを見ると
「その、アルフレッド皇子にもカイルと同じ痣が背中にあるのでしょう?」
地図以外は全く同じなのかしら?
と聞いた。
…。
…。
カイルはヒタリと額に汗を浮かべ
「フィオレンティーナ…君は今自分が言った意味を理解しているのか?」
と睨んだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




