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背中の紋章の変化

その時、近衛兵が緊急ということで書斎に姿を見せた。

「会談中に失礼かと思いましたが…王妃が直ぐに知らせるようにと」

先程王都で男の遺体が発見されました

「いえ人込みの中で何者かに刺されたようなのですが…」

その男はオズワンドの者であることが持ち物から分かり

「ジョン皇子の重臣であるクラーク公爵の密書を持っておりました」


そう言ってアルフレッドに密書を手渡した。

アルフレッドはカイルを一瞥しカイルが頷くと封を切って密書を開いた。


『オズワンド皇国 アグネイル皇王』

そこから始まりジョン皇子がアイスノーズの国王となる為に尽力を願いたいという内容であった。

しかも北のジョン皇子の軍とオズワンド皇国の軍が南と中央のカイルとアルフレッドを挟み撃ちにするという筋書きが書かれていたのである。


正にジョン皇子に背信ありの証拠である。


アルフレッドは息を吐き出すと

「これはまだ公には出来ないな」

と呟いた。


カイルも頷き

「確かに…だが一戦交える可能性が高くなったな」

と呟いた。


ジョン皇子が国を乗っ取ろうとしている証拠を見せつけられたのである。


フィオレンティーナは二人を見ると

「まだ、間に合うわ」

と告げた。


それにカイルは

「何故?」

と聞いた。


フィオレンティーナは不敵な笑みを浮かべると

「考えればおかしくはないかしら?」

オズワンドのこの密書を持っていた人間は『何者かに殺されて』見つかったのよ?

「もし何も問題なくここに書かれていたようなジョン皇子とオズワンドのアイスノーズ乗っ取りが進んでいたとしたら密書は見つからないか」

見つかったとしてもこちら側の兵士が捕らえて見つかるはずよ

「でも殺された男が手にしていた」

と告げた。

「まるでこの密書を私たちに見せることが目的のように」


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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