背中の紋章の変化
その通りなのだ。
痣は崩壊を止めることはないのだ。
状況によって変化し危機を知らせるかもしれないが…変化させるのも食い止めるのも人なのだ。
究極のところ地を治める自分達なのだ。
アルフレッドはふっと笑みを浮かべ
「…カイル皇子より先に貴女にお会いしたかった」
と告げ
「貴女は聡明な人だ」
と笑みを深めた。
「確かにフィオレンティーナ姫の言う通りだ」
だからこそ
「私は内乱を起こすつもりはない」
カイルはアルフレッドがフィオレンティーナに向ける熱い眼差しに視線を少し逸らせ
「それは俺も同じだ」
問題はジョン皇子になるな
と呟いた。
フィオレンティーナはそれに
「ええ」
それに噂の裏でオズワンドが動いているかもしれないわ
と告げた。
「先の食堂でオズワンドの人間を見たの」
サザンドラの…グリューネワルトの館で何度か見たオズワンドの人間を
カイルとアルフレッドは互いに顔を見合わせた。
彼女がそれを告げた意味を2人とも即座に理解したからである。
アルフレッドはふと
「もしかして、それもあって貴女は業とカイル皇子の側室でありカイル皇子が来訪したことを広めたということですか?」
と聞いた。
あの町の中で彼女は堂々とカイル皇子の馬車に『側室』であることを告げて乗り込んだのだ。
旅人のような格好で町の食堂に入って情報収集しておきながらそれを翻すように公にしたのだ。
フィオレンティーナはにこやかに笑みを浮かべると
「それもありますわ」
けれどそれだけではありません
「アルフレッド皇子、貴方とあの場で出会ったからですわ」
と告げた。
「皇子が実直で国や町のことを考え治めるに値する…つまりカイル皇子と手を取り合える人柄だと直感したからです」
そう真っ直ぐに見つめ答えた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




