表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/65

背中の紋章の変化

アルフレッドは「確かに」と答えた。

「だが、はっきり言って俺がアイスノーズを一人で治めることは出来ないと思っている」

背中の紋章がそう告げている


カイルは目を見開くと

「…もしかしてアルフレッド皇子は背中の紋章の意味を知っておられたと?」

と聞いた。


アルフレッドは頷き

「父からではなく俺は母から聞いた」

背中の紋章に背けばアイスノーズは崩壊の道を辿ると

「母は聡明な人だ」

内乱が国を傾かせることを知っているし背中の紋章が人の手に寄るものでない事の意味も理解している

と告げた。


フィオレンティーナはそれに

「なるほど」

だからアイスノーズは正妃の子供が…とか長兄が…とか

「そういう取り決めが無くても上手く国が成り立っていたのね」

と心で呟いた。


しかし。

そう、しかしなのだ。


彼女はアルフレッドとカイルを見ると

「けれど、痣が人の手でないということは…状況によって変化する可能性があるということだと思います」

と告げた。

「例えば何らかの理由により三人が二人になった場合はその紋章は二人用の紋章に変わるのではないかと思います」

それが崩壊の始まりである可能性はありますけど


それにカイルは驚いて

「フィオレンティーナ!」

と嗜めるように名を呼んだ。

が、フィオレンティーナは真っ直ぐアルフレッドを見つめ

「痣は崩壊の危機を教えてくれるかもしれませんが」

と言葉を続けた。


…崩壊を食い止めるのは人です…


カイルは言葉を飲み込んだ。

アルフレッドも彼女を見つめ表情を引き締めた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ