27/65
アルフレッド皇子
食堂は明るく活気があり、しかも清潔であった。
青年は席に座ると
「俺の名前はキッズ」
この店はこの辺りでも美味しいと有名な店で客もひっきりなしだ
と告げた。
フィオレンティーナは見回しながら
「そうみたいね」
店内も明るくて清潔だし
と言い、店の一角で食事をしている人物を見て目を細めたものの直ぐにキッズと名乗る青年に目を向けると
「私はフィオレンティーナよ」
宜しく
と告げた。
ロッシュも「私はロッシュと申します」と軽く頭を下げた。
キッズは微笑み近寄ってきた先ほどの女性に
「俺は何時もの定食で」
と告げ
「アイスノーズは初めてで?」
と聞いた。
フィオレンティーナはちらりとロッシュを一瞥し直ぐにキッズに戻すと
「ええ、数日ほど南のカイル皇子が治めているという王都に滞在して今は北へと登っているわ」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




